Taru Lab - Letters from the Cellar

小樽のクラフトワインショップ樽ラボが世界に発信!

Letter #04 コロスと呼ばれるカンニュラリの地。アルバ&スパネッダとの出会い

Alba e Spanedda アルバ&スパネッダのバスチャーノとトニーノ

こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

 Taru Lab Wine Shop  ←こちら

 

やっと雪が溶けだした小樽。だんだん明るくなる日差しに、春の気配を感じてワクワクしています。

今年もまだサルデーニャに行く予定は立てれずにいましたが、サルデーニャを思い浮かべて、ちょっと懐かしい話しでも。

Taru Labでもすっかりおなじみの2人組のワイン生産者、Alba&Spanedda(アルバ&スパネッダ)。彼らはサルデーニャ島の北部で昔からコロスと呼ばれるカンニュラリグレープの土地で、素晴らしいカンニュラリワインを作っています。今日は、そのアルバ&スパネッダとTaru Labの心温まる初めての出会いのエピソードをお伝えしようと思います。

 

思い起こせば3年前。

とある1月のまだ寒い日、私たちはサルデーニャ・オリスターのマノロの実家の暖炉でマヤレットと呼ばれる子豚をローストを作って(サルデーニャでは冬の間は、どの家庭でも暖炉で肉のローストを楽しみます。)家族と一緒に、大好きな「Dedola デドラ」というカンニュラリワインでランチを楽しんでいました。このワインは、行きつけの近所のワインショップ、Spirit One(スピリットワン)のオーナーの息子、ジョルジョという大親友から勧められたのがきっかけで、それ以来私たちのお気に入りになっていました。この頃、すでに日本へワイン輸入を真剣に考えていた私たちは、サルデーニャテロワールが表現されたこの素晴らしい味わいのワインを飲みながら、このカンニュラリワインも日本に輸入できたらいいなぁと思い始めていました。

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Dedolaと子豚のロースト(マヤレット)

ランチの後は、サルデーニャ滞在中のいつもの習慣で、Asakoはその日の美味しかったとワインと料理の写真とコメントをFacebookに載せました。すると、次の日、トニーノ・スパネッダという見知らぬ紳士から友達申請がありました。最初は誰だろうと?思ったものの、すぐにそれが前日みんなで美味しく飲んだワインの生産者の一人だということがわかり、なんだかとても嬉しくなって、すぐに近所のワインショップのジョルジョに報告しに行きました。すると、親切なジョルジョがワイン生産者のもう一人、セバスチャーノ・アルバを紹介してくれることになったのです!

近々、日本に移住することは決めていましたが、その時はまだオーストラリアに住んでいた私たちのサルデーニャでの休暇は残すところあと5日。ジョルジョに紹介してもらって、急いでセバスチャーノに電話をしてみると、これまた親切に、すぐに面会の日程を組んでくれることになったのです。とはいうものの、その日はオーストラリアに旅立つ前日!

Alba e Spanedda Ossi オッシ村の中心地

小高い丘の上にある、オッシ村の中心地

翌朝6時が私たちのフライト予定で、ちょっと厳しいスケジュールかとも思ったのですが、どうしてもアルバ&スパネッダのセバスチャーノに会いたいという一心と、その日は奇しくもアルバ&スパネッダの新店舗のエノテカ(ワインショップ)の開店日だというので、とにかくスーツケースに慌てて荷物を詰め込み、旅の準備を終わらせて、土砂降りの雨の中、滞在最終日にオッシ村に車を走らせまたのでした。

Alba e Spanedda トニーノ&バスチャーノ

ワインのメダルを手にしたトニーノとセバスチャーノ

到着するとセバスチャーノはじめ、Facebookですでに友達になっていたトニーノやその他のメンバーとも感激の対面。彼らの大歓迎とともに、まるで初めて会ったとは思えないような和気藹々とした雰囲気の中、オッシ村のチーズやサラミのシャルキュトリの盛り合わせをご馳走になりながら、アルバ&スパネッダの素晴らしいヴェルメンティーノ、カンニュラリ、カンノナウを次々と試飲させてもらい、楽しく素晴らしい夜を過ごしました。あまりのワインの美味しさと、親切で素敵なセバスチャーノとトニーノとの出会いに、思わずこのワインを日本に輸入したいという思いを伝えてみると、初めて出会ったにもかかわらず、答えはイエス!そして、その日の出会いをきっかけに、かけがえのない彼らとのサルデーニャと日本を結ぶ、素晴らしい友情とコラボレーションが始まったのでした!

Alba e Spanedda アルバ&スパネッダチーム

アルバ&スパネッダのチームメンバー

Ossi サルデーニャ島オッシ村のパナダスという焼き菓子

パナダスという焼き菓子

この出会い以来、私たちがサルデーニャに里帰り滞在中には、必ずオッシ村で数日間滞在するのが恒例となり、その度に、アルバ&スパネッダのみんなと、美味しい料理とワインを囲んで長い食事の時間を楽しんだり、収穫祭に招かれたり、時にはお菓子作りを習ったり、音楽や土地の文化を楽しんだり、、、いつもまるで家族の一員のように迎えてもらいながら、サルデーニャらしい特別な時間を過ごさせてもらっています。

Saardegna Ossi オッシ村の美しい眺め

オッシ村の美しい風景

Alba e Spanedda アルバ&スパネッダのカンニュラリブドウ畑1

Alba e Spanedda アルバ&スパネッダのカンニュラリブドウ畑2

アルバ&スパネッダのブドウ畑とカンニュラリグレー

それにしても、コロナ禍の中、1年以上サルデーニャに里帰りを果たせずにいますが、そろそろサルーデーニャ本格的に恋しくなってきています。次回オッシ村を訪れて、アルバ&スパネッダの美しいブドウ畑を散策するのはいつになるのかと、夢に見ている今日この頃です。

Alba e Spanedda アルバ&スパネッダのカンニュラリブドウ畑3

アルバ&スパネッダのカンニュラリグレープの畑で。トニーノとマノロ 

Alba e Spanedda 収穫祭バスチャーノと一緒に

セバスチャーノと一緒に

今夜はアルバ&スパネッダのカンニュラリワインを楽しんで、オッシ村の思い出に浸ろうかと思います。

彼らとのたくさんの楽しい行事の数々はまた別の機会に書きたいと思います。

では、今日はこの辺で。

どうぞお元気にお過ごしください。

 

Alba&Spaneddaの素晴らしいカンニュラリワインの情報はこちらからどうぞ。

tarulab.co.jp

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Letters from the Cellar #4 

Coros, the land of Cagnulari. The day we met Alba e Spanedda.

It was a cold day of January in Oristano three years ago, and we were sitting in front of the fireplace roasting some pork meat. We were having a glass of Dedola, a Cagnulari recommended by our friend Giorgio from our local wine shop. One that we always enjoyed. It was a
 wine that, at the stage of planning Taru Lab, we thought it would be a great terroir-expressive one to introduce to Japan.

As Asako’s custom during our trips to Sardinia, she took heaps of photos of the lunch and posted some of them on Facebook. The following day she received a friend request from a gentleman by the name of Tonino Spanedda. It didn’t take us too long to figure out that he was one of the producer of the wine we drank the day before. Fairly excited by the happening we visited our trusted wine shop again, and Giorgio kindly offered to put us in touch with Mr Bastiano Alba, the other half of Alba e Spanedda.

While plans to move to Japan were underway, at that time we still lived in Australia and had about five days of holidays left in Sardinia.

So on the Tuesday we called Bastiano, who kindly organized a meeting with us for the Saturday, which coincidentally was the day of the inauguration of their new wine shop in Ossi, in Sardinia's Coros region.
We were heading back to Australia at 6:00am on the following morning, but we were so keen to go that we packed up all our baggage beforehand and drove to Ossi in the evening despite the heavy rain.

We had a memorable time with them tasting their Cagnulari, Vermentino and Cannonau over the unmissable board of carefully selected local cheese and charcuterie.

On that day we started what would have become a beautiful friendship and a solid collaboration between Sardinia and Japan.
Since then, every time we go back to Sardinia, we spend a few days in Ossi over long and heartwarming meals, wines, cooking classes, local culture and music. Too many epic moments to write about in just few lines!

They are so welcoming and they always make us feeling like part of their family.
We haven’t had the chance to travel back to Sardinia for over a year and we are  missing it so badly! We are so looking forward to the next time we are visiting Ossi and walking across the vineyards, sharing a glass of Cagnulari with the team at Alba e Spanedda. 

Well, after this, it's time to open a bottle of Dedola. Cheers!

Yours sincerely,

Taru Lab