Taru Lab - Letters from the Cellar

小樽のクラフトワインショップ樽ラボが世界に発信!

Letter #15 Taru Lab初のゲストシェフイベント!

Taru Lab ワインペアリングゲストシェフ

 

こんにちは。 Taru Lab Wine Shop です。

春ですね。

ここ小樽ではゴールデンウィークに桜が満開になり、待ち遠しかった春がやっとやってきました。
早いものでTaru Lab Wine Shopもオープンしてから約1年半以上経ちました。
コロナ禍であっという間だったような長かったような日々、、、。
春の訪れとともに、Taru Labも長かったまん防の冬眠から目覚め、いよいよ活動開始です!

まずは、この春初のイベント、先日、Taru Lab Guest Chef Dinner (樽ラボゲストシェフディナー)を小樽のお店で開催したのでそのご報告です。

Taru Lab Guest Chef(樽ラボゲストシェフ)イベント

樽ラボゲストシェフイベントはTaru Lab がレストランになる特別な一日
ゲストシェフというタイトル通り、ゲストには日ごろからTaru Labと交流のある素敵なシェフをお店にお招きし、その日のコンセプトに合わせたシェフの特別料理にワインペアリングをお客様に楽しんでいただこうという贅沢な企画なんです。

Taru Labでは、今までも札幌や日本各地のレストランとのコラボレーションでワインペアリング会を催してきましたが、これからは自分たちの店でもシェフの本格的なお料理とワインペアリングのコラボが実現という、私たちにもとってもかなりワクワクする企画となっています。そして、このゲストシェフイベントは今後、シリーズで催して行ければと思っています。

Taru Labは食とワインのラボラトリー

普段はお客様にTaru Labのサルデーニャサルデーニャワインをグラスで楽しんでいただくスペースとして使っている、ワインショップ併設のカフェ部分Taru Lab Cellar & Cafe。

この広々とした空間はお店のオープン当初から、Taru Labの名前のラボ(ラボラトリー)にふさわしく、いつかワインや食、カルチャーの発信地としてイベントや楽しい催しができたらと考えていました。

いろいろなアイディアや計画の中でも、私たちが日ごろから楽しんでいるワインと食のペアリングの試みを、たくさんの方と共有したり、ワインや食の学びの場となる機会ににできればと、このTaru Labゲストシェフイベントは真っ先にやってみたいと思っていました。

 

Taru Lab Cellar & Cafe イタリアワイン サルデーニャワインテースティング

Taru Lab Cellar & Cafe 樽ラボワインショップ店内

Taru Labの広い空間を使ったイベントを模索中

 

記念すべき第一回目のゲストシェフ

そして、この記念すべき第一回目のゲストシェフには、札幌のトラットリア・ダ・オクムラのオクムラシェフを迎えることに。

私たちが3年半前にオーストラリアから北海道に移住し、まだイタリアワインの輸入を始めたばかりの頃に、友達の紹介をきっかけに出会ったオクムラさん。とても大らかでイタリア愛に溢れたお人柄と、その人柄通りのまっすぐで素朴なイタリア料理に一目惚れした私たち。それ以来ずっと仲良くさせていただいています。

オクムラさんのお店では、イタリアや北海道、日本全国の厳選した食材を用いた、トラットリアスタイルのぶれない本格的イタリア料理を味わうことができ、イタリア好きや舌の肥えたお客様やファンの多い料理店です。

こちらでは、Taru Lab直輸入のイタリア・サルデーニャワインも高く評価していただき、何度かワイン会もコラボさせていただいたりと、Taru Labにとってはなくてはならない存在です。
そんな訳で、まず最初のゲストシェフには、親愛なるオクムラさんに決定!

 

Taru Lab ゲストシェフのメニュー サルデーニャワインとイタリア料理のペアリング

Taru Lab ゲストシェフディナーのメニュー

イタリアサルデーニャワイン ペアリングゲストシェフイベントワインリスト

この日のワインラインアップ!

トラットリア・ダ・オクムラのシェフと奥さんのケイコさん

トラットリア・ダ・オクムラのシェフと奥さんのケイコさん

 

コンセプトはアレンジしない本物のイタリア料理

ゲストシェフシリーズの第一弾ということで、まずは伝統的なイタリア料理をご紹介できればと、コンセプトはアレンジしない本物のイタリア料理を季節を感じる素材で楽しむ!

当日は海外から直送のめずらしい野菜や日本の生産者さんから直接仕入れた素晴らしい食材をふんだんに用いた、イタリアらしい春のメニューをここ小樽で披露していただきました。

もちろんメニューの一つ一つにはTaru Labチョイスの直輸入のサルデーニャワインを合わせて。

メニューにはTaru Labもコラボさせていただき、サルデーニャをテーマにしたデザートはAsakoが担当させていただきました。

10席のみの少人数のゲストシェフディナーは宣伝する間もなく口コミですぐに満席となり、通常は私たちもお客様と同席し、ペアリングを楽しむことが多いのですが、この日は私たちは涙を呑んで同席せず、お客様のホスト役に徹することにしました。

 

Taru Lab Manolo Giacomina マノロジャコミナ WSET Level3ソムリエ
Taru Lab ゲストシェフディナーイベントの店内
ワインを注ぐとマノロと店内の様子

メニューとペアリングワインの紹介

メニューにはオクムラさんがイタリアや海外からわざわざ取り寄せてくれたという、この季節にしか手に入らない貴重なホワイトアスパラやえんどう豆、産地直送の真っ赤で新鮮なトマトや前日に出来たばかりのモッツァレラチーズなど、そして、北海道の美味しいお肉や自家製パンや手打ちパスタなどと美味しいものが盛りだくさん。

この日は店内が小さなイタリアの雰囲気に包まれた素敵なひと時となりました。

 

Taru Lab サルデーニャワインとゲストシェフディナーイベント メニュー

この日のメニューとワインペアリング

新鮮な材料 イタリア直送のアスパラ

新鮮な材料 手打ちのパスタ

新鮮な材料や手打ちのパスタ



Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー 竹島さんの水牛のモッツァレラと徳島珊瑚樹トマト
Taru Lab Wine Shop Bebé (べべ) ロザ フリザンテ メトドアンチェストラーレ 2021 ニエデラスパークリング
竹島さんの水牛のモッツァレラと徳島珊瑚樹トマト

★ワインペアリング

ファミリア・オロ Bebé (べべ) ロザ フリザンテ メトドアンチェストラーレ 2021|Famiglia Orro Bebé Rosa Frizzante Metodo Ancestrale Nieddera Valle del Tirso IGT 2021

このフレッシュでミルキーな味わいの水牛のモッツァレラとしっかりと熟したトマトの組み合わせには絶対フリザンテ!そう思って選んだのは、ニエデラをメトドアンチェストラーレ製法で作った爽やかでベリーの香りとジューシーな味わいのとっても珍しいロゼスパークリングワイン。見た目も鮮やかでキレイ。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー スペイン産エンドウ豆のストゥファート
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Tenute Aini Vini テヌテ・アイーニ・ヴィーニ  Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019  インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019
スペイン産エンドウ豆のストゥファートにラルドディコロンナータのブルスケッタ添え

★ワインペアリング

テヌテ・アイーニ・ヴィーニ インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019 | Tenute Anni Vini Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019

エンドウ豆はイタリアでは春に楽しむ食材。今回はイタリアからの空輸のタイミングが間に合わず、お隣スペインから仕入れてくれたそう。これぞイタリアの食卓という感じのメニューです!爽やかでしっかりしたサルデーニャ島のガッルーラ 地方のヴェルメンティーノワインはすきっとした飲みごごちですが、お豆やラードにも合わせても負けない力強さもあります。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー イタリア産ホワイトアスパラ ミラノ風
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Alba & Spanedda アルバ&スパネッダ Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020   レントーレ 2020  ヴェルメンティーノ
イタリア産ホワイトアスパラ ミラノ風

★ワインペアリング

アルバ&スパネッダ レントーレ 2020 | Alba & Spanedda Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020

春のイタリア野菜といえばホワイトアスパラ。とっても太くて味わい深いアスパラに卵を合わせるのが北イタリア風。サルデーニャの北西部のしっかりした味わいのヴェルメンティーのレントーレを合わせて。アスパラと卵はワインキラーともいわれる食材でワインワインとの組み合わせがなかなか難しいとも言われています。サルデーニャの北西で栽培されるセミアロマティックのヴェルメンティーノは優しい酸味と花のような香りがあり、春の食材の味わいをしっかり包み込んでくれました。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー 滝川産鴨の白いラグー 自家製タリアテッレ
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Quartomoro di Sardegna クアルトモロ・ディ・サルデーニャ Òrriu Cannonau di Sardegna DOC 2018  オッリウ カンノナウ 2018  カンノナウ
滝川産鴨の白いラグー 自家製タリアテッレ

★ワインペアリング

クアルトモロ・ディ・サルデーニャ オッリウ カンノナウ 2018 | Quartomoro di Sardegna Òrriu Cannonau di Sardegna DOC 2018

自家製のタリアテッレの優しい味わいと鴨のラグーが絡み合う美味しさ。このメニューには優しくフレッシュな味わいのカンノナウが寄り添います。デリケートなカモの味わいと、ちょっとスモーキーで果実実の高いサルデーニャ西部のカンノナウのワインがお互いに味わいをまとめ上げてくれました。これぞワインペアリングの醍醐味。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー せたな町大口さんの仔羊のブリオーネ
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Cantina Sociale di Dorgali  キャンティーナ・ドルガーリ D53 Cannonau di Sardegna DOC Classico 2015  カティーナ・ドルガーリ D 53 カンノナウ・クラシコ 2015  カンノナウ
せたな町大口さんの仔羊のブリオーネ

★ワインペアリング

キャンティーナ・ドルガーリ D 53 カンノナウ・クラシコ2015 | Cantina Sociale di Dorgali D53 Cannonau di Sardegna DOC Classico 2015

じっくり煮込んだ北海道の仔羊はしっかりした赤ワインと合わせて。イタリアサルデーニャ島の最高峰カンノナウワインがクライマックスを飾ります。みなさんお腹もいっぱいになりながら、お肉の美味しさとワインの深みのある味わいに酔いしれ、思わずため息が漏れていましたね。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー 自家製ミルトリキュールセミフレッドとくるみの塩キャラメル&アマレッティ
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン  Orgosolo Liquori オルゴーゾロ リクォーリ  CaRu Il Mirto   カル ミルト ミルトベリーリキュール
自家製ミルトリキュールセミフレッドとくるみの塩キャラメル&アマレッティ

★ワインペアリング

ファミリア・オロ クラナッツァ2015|Famiglia Orro Crannatza Vernaccia Valle del Tirso IGT 2015

デザートはちょっぴりサルデーニャの味わいを感じてもらえるような内容で、ミルトリキュールを使ったセミフレッドとアマレッティ(アーモンド菓子)を作りました。サルデーニャでもアーモンド菓子とヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインの組み合わせは定番ですが、わざとドライなヴェルナッチャとデザートの甘みのコンビネーションでひねりを加えたペアリングです。

 

Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャリキュール Orgosolo Liquori オルゴーゾロ リクォーリ  CaRu Il Mirto   カル ミルト ミルトベリーリキュール

最後の〆はやっぱりミルトリキュール

★本日のリキュール

オルゴーゾロ・リクォーリ カル・ミルト(ミルトベリーリキュール)|Orgosolo Liquori Caru Il Mirto

イタリア料理の終わりにはなくてならないリキュール。サルデーニャ島の伝統的なミルトリキュールを飲みながら、オクムラさんとManoloのイタリア談義とともにゲストの皆様とのトークに花が咲きました!イタリア料理にイタリア語も溢れて、ちょっと旅行気分も味わっていただけたでしょうか?

 

みなさんありがとう!

オクムラさんはいつもご自分のお店でも一緒に仲良くお仕事をされている奥様のケイコさんも引き連れ、この日は樽ラボチームも併せて総勢4人。樽ラボの小さなキッチンの中には手際よく料理をするシェフオクムラさんの姿があり、シェフの掛け声でお料理をみんなで盛り付けたり、ワインをお客様に運んだり4人が店内を動き回る姿は、なんとも非日常的で不思議な気分でした。

その絶妙なチームワークはとても楽しく素晴らしく、まるでいつも一緒に働いているような錯覚も感じながら、ワインと食を通していらっしゃったお客様と空間を共有できた素敵な時間となりました!

ご参加いただいた皆様、素晴らしい食のパフォーマンスをお届けいただいたオクムラさんご夫妻、本当にありがとうございました!

それと今回は私たちがホストで忙しくなかなか写真が取れない中、ゲストの方が素敵なお食事とワインの写真を撮影してくれていました。Aさんありがとう!

あまりにも楽しく素敵な時間を共有させていただいたオクムラさんとは、またこの夏にも、違うテーマでゲストシェフイベントができればなんて、すでに次回の話で盛り上がっています。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントオクムラさんと記念撮影

ゲストシェフディナーイベントが終わってみんなでパチリ!

そして、Taru Lab Wine Shopでは次なるゲストシェフイベント、そのほかの楽しいイベントもも少しずつ計画が進んでいますので、これからももどうぞお楽しみに!

長くなりましたが、今日はこの辺で。

 

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Letters from the Cellar #15

 

Back in April we brought a well needed touch of Italian cuisine to Otaru. We started a series of Guest Chef events that was a long time in the making.
We have been planning the hosting of a number of chefs from different backgrounds to bring an extra touch of excitement to the Otaru food scene.
The first event featured Trattoria da Okumura with Chef Takeshi Okumura running the kitchen and his wife Keiko looking after the customers at the table, along with Asako.
Manolo was in charge at the wine  and liqueur station pouring relentlessly.
The concept of the night was the use of fresh high quality seasonal ingredients and simplicity of cooking to boost them. Our 10 guest enjoyed a 6-course menu paired with Sardinian wines selected and directly imported by Taru Lab.
Five dishes were prepared by our guest chef and the dessert was created by Asako, to remind us all of of her previous working life a pastry chef in Australia.
It was the first time we organized an event involving cooking at Taru Lab, but thanks to the long preparation by chef and a well committed and harmonious team work we felt we have been doing this together for a very long time.

 

Menu and wine pairing for the night:

★Caprese Salad
-Famiglia Orro - Bebé Rosa Frizzante Metodo Ancestrale Nieddera Valle del Tirso IGT 2021

★Stewed Peas and Bruschetta with Lardo di Colonnata
-Tenute Aini Vini - Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019

★White Asparagus “Alla Milanese”
-Alba & Spanedda - Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020

★Homemade Egg Tagliatelle with Duck White Ragù
-Quartomoro di Sardegna - Òrriu Cannonau di Sardegna DOC 2018

★Buglione di Agnello   
-Cantina Sociale di Dorgali - D53 Cannonau di Sardegna DOC Classico 2015

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★Semifreddo al Mirto
-Famiglia Orro - Crannatza Vernaccia Valle del Tirso IGT 2015

・ 

★Closing with 
-Orgosolo Liquori - CaRu Il Mirto

 

Glorious night!

Next event coming up soon.
Stay tuned for more details.

Yours sincerely

Taru Lab

 

Letter #14 サルデーニャ島の人気品種、ヴェルメンティーノの魅力!

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こんにちは。

今年はあちこちで大雪の被害がありましたが、長い冬もやっと終わり、そろそろ春の兆しですね。

ここ小樽も雪との格闘が続いた一冬でしたが、その反面、凍った湖でワカサギ釣りをしたり、氷祭りなどを見に行ったり、ウインターライフも楽しむことができたのは北海道ならではでした。まだ雪は残っていますが、少しずつ日差しが明るく暖かくなってくるこの季節は、気持ちが明るくワクワクしてきます。

 

ところで、イタリアワインというと、どんなワインやブドウ品種を思い浮かべますか?
サルデーニャ島にもたくさん島の土着ブドウ品種を使った、様々なタイプのワインがありますが、サルデーニャのワインで思い浮かぶのは、やはり赤はカンノナウ、白はヴェルメンティーノなのではないでしょうか。ちなみに、この2種類のカンノナウとヴェルメンティーノは島でももっとも飲まれているワインです。


今回はその中でも、サルデーニャを代表する人気のイタリアの白ブドウ品種、ヴェルメンティーノに焦点を当て、ブドウ品種の紹介と特徴、土壌の違いやワインの醸造法での表情の違い、ワインの紹介も交えながら、ヴェルメンティーノの魅力を探ってみたいと思います。

 

ヴェルメンティーノはどんなブドウ?

ヴェルメンティーノはセミアロマティック品種の白ブドウで、150年前にコルシカ経由でイベリア半島からサルデーニャ島に紹介されたと言われています。1960年代から特にDOCG指定のあるガッルーラでの生産料が安定して伸びたことで、サルデーニャでは最も重要な白ブドウ品種となりました。

常に高い生産量のあるこのブドウ品種は、しっかりした味わいがありますが、特に遅目の収穫ではさらに濃縮した味わいとなります。

主に地中海の海岸沿いで栽培され、その中でもサルディーニャ島はヴェルメンティーノの産地としてよく知られていまが、イタリアでは、トスカーナ州リグーリア州、フランスではコルシカ島プロヴァンス地方、その他では少量ながら、南アフリカや南オーストラリアなどでも栽培されています。

 

ヴェルメンティーノ のブドウ, vermentino grape

ヴェルメンティーノ のブドウ

ヴェルメンティーノワインの特徴

ヴェルメンティーノから作られるワインは、もちろん気候や土壌などの条件によってもその出来上がりは変わりますが、色合いは美しいレモンカラーにレモンやライムなどの柑橘類の香り、白い花や桃などの華やかなアロマ、ほんのりアーモンドのようなニュアンスがあるのが特徴です。味わいはフレッシュで爽やか、バランスの取れた酸味が魅力的で、土壌によるミネラル感の違いや、ブドウ栽培の場所やヴィンテージの天候の違い、作り手のワイン造りの手法などでも表情が変わる大変面白いブドウ品種です。

 

サルデーニャで唯一のDOCG、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG

ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGはイタリアでも高く評価されている人気の白ワインの一つ。サルデーニャ島では唯一のDOCG*で、サルデーニャ島北東部のガッルーラ地方はヴェルメンティーノワインの生産地として世界的にも知られています。
ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレDOCGがあり、しっかりしたアルコールを持ち、力強さと高い香り、この土地特有の花崗岩土壌からのミネラルと海からの潮風の影響とも言われる軽い塩見を感じる潮風のような香りと爽やかな味わいが特徴の美しいワインです。

 

テヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑,tenute aini vini

ガッルーラ地方のテヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑
*DOCGとは
Denominazione di Origine Controllata e Garantita(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ)の略称で、イタリアにおける、食料品(主にワイン)に対する原産地認定(地理的表示)のひとつ。地域別の土着品種と伝統的な栽培・醸造法を守る為にワインに与えられる格付けです

ヴェルメンティーノは他にも島の各地のブドウ産地で栽培され、島の全土で色々なヴェルメンティーノワインが作られています。

畑の土壌やワイン造りの製法で様々な表情を持つヴェルメンティー

ブドウは土壌の違いによって味わいや香りに色々な影響を受けます。このヴェルメンティーノグレープも土壌の違いで表情を変える興味深い品種ですが、ほかにも収穫時期を変えることで酸味やアルコールの強弱を調整したり、ワインを作る際の醸造法によっても、いろいろなスタイルや味わいに仕上がるので、醸造家やワイナリーによっても様々な味わいのワインが楽しむことができます。

以前は、ヴェルメンティーノワインと言うと、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGを代表する、アルコール度数が高めの、トロピカルでしっかりした味わいのものが主流でしたが、最近では少し軽めで繊細な味わい、エレガントスタイルのワインも増えてきています。またスパークリングワインや高品質の熟成させたヴェルメンティーノなども登場するようになり、以前のようにヴェルメンティーノはフレッシュで早いうちに飲まなくてはいけないという思い込みも少しずつ変わってきています。

今回はこのサルデーニャ島を代表する白ワインヴェルメンティーノに焦点を当て、いろいろな土壌や、ワイン醸造のスタイルの違いなど、またそれに関連した興味深いヴェルメンティーノワインをご紹介したいと思います。

 

土壌の違いを楽しむヴェルメンティーノワイン

花崗岩土壌と潮風】

Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019

インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019

生産者:Tenute Aini Vini  (テヌテ・アイーニ・ヴィーニ)

こちらは、サルデーニャワインの王道とも言えるヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGらしいワインです。スペリオールという少しアルコールがしっかりしたこのワインは、サルデーニャ島のヴェルメンティーノらしさが全開で、花崗岩土壌からの心地よいミネラル感や潮風の影響からと言われるほんのり塩見が特徴的で、柑橘系や花のような香りや味わいもしっかりあります。まるでサルデーニャ島の地中海の海が広がるような爽やかさが魅力です。

 

tenute Aini Vini,テヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑

tenute Aini Vini,テヌテ・アイーニ・ヴィーニワイナリー

テヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑とワイナリー

インコントゥル,Tenute Aini Vini,Incontru,Vermentino di Gallura Superiore DOCG

インコントゥルヴェルメンティーノ が保存されるステンレスタンク

 

石灰石と粘土の混合土壌】

Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020

レントーレ 2020

生産者:Alba & Spanedda  (アルバ&スパネッダ)

サルデーニャ島の北、サッサリ県オッシ村にあるアルバ&スパネッダのヴェルメンティーノのブドウ畑は、コロスと呼ばれるこの土地の石灰石土壌の粘土質の土壌です。ガッルーラよりは塩見や潮風のようなニュアンスは控えめで、柔らかなミネラル感に白い花の上品な香りが漂い、アーモンドのようなヴェルメンティーノらしいニュアンスとしっかりした味わいがあります。

 

Alba& Spanedda,アルバスパネッダ,オッシ村

Alba& Spanedda,Lentore,アルバ&スパネッダ,レントーレ

石灰質のオッシ村の土壌とレントーレ

アルバスパネッダの生産者,Alba&Spanedda

アルバスパネッダの生産者トニーノとセバスチャーノと

 

黒曜岩土壌

Orriu Veòr Vermentino di Sardegna 2019 

オッリウ ヴェオール ヴェルメンティーノ 2019

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

サルデーニャ島西部、マルビウの黒曜岩土壌で栽培されたヴェルメンティーノには、鉱物からの少し硬めのミネラルがあり、このブドウを使って造られたオッリウヴェオールヴェルメンティーノ ワインは他の地方のヴェルメンティーノワインに比べて、アルコールも低めで、ボディーも柔らかに仕上がっています。軽やかで繊細なタッチ、白い花の香りが漂う美しく優雅な味わいです。

 

クアルトモロ・ディ・サルデーニャ, ブドウ畑,quartomoro di sardegna

クアルトモロ・ディ・サルデーニャ ヴェルメンティーノのブドウ畑

 

スパークリングヴェルメンティーノの魅力

ヴェルメンティーノ の爽やかで酸味のある味わいはスパークリングワインにもぴったりのブドウ品種です。スパークリングワインには色々な製法がありますが、ここでは全く作り方や仕上がりの違う2種類の興味深いワインをご紹介します。

 

【メトドクラシコシャンパン製法) 】

Q Metodo Classico Brut NV

Q (クー) メトド・クラシコ ブリュット NV 

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

メトドクラシコシャンパン製法)のヴェルメンティーノスパークリングワインはサルデーニャでも大変珍しいものですが、最近人気が出てきているスタイルです。

”Q(クー)”はクアルトモロ・ディ・サルデーニャマルビウのブドウ畑、黒曜岩土壌で栽培されたヴェルメンティーノグレープを少し早めに収穫して作ったワインを、瓶内2次発酵、2年間のイーストコンタクトで作った、本格的なメトドクラシコシャンパン製法)のヴェルメンティーノスパークリングワインです。フレッシュで心地よいミネラル感にほんのりと塩味のニュアンスがあり、瓶内熟成によるリッチで奥深いヴェルメンティーノの優雅な香りと味わいがバランス良く楽しめます。

メトドクラシコの全行程をサルデーニャ島内で全て行っているワイナリーは少ない中、ここクアルトモロ・ディ・サルデーニャでは手間のかかる、ルミアージュ(瓶動)やデゴルジュマン(瓶内二次発酵によって生じた澱を取り除く作業)なども全て自分たちで手作業で行っています。

 

メトドクラシコ・スパークリング,Q, Quartomoro di Sardegna, クアルトモロ・ディ・サルデーニャ,

メトドクラシコ・スパークリングQと黒曜石

クアルトモロ・ディ・サルデーニャ,醸造家, Piero Cella, ピエロ・チェッラ

醸造家のピエロ・チェッラ

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリー,quartomoro di Sardegna, Q, Metodo Classico,メトドクラシコ

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリーのQ

 

酵母を瓶内に残したままのナチュラル製法 】

Z (ゼッタ)フリザンテ・スイ・リエーヴィティNV

Z Frizzante sui Lieviti NV

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

クアルトモロ・ディ・サルデーニャでは2つのワインが1つになったと表現されるこのスパークリングワイン。ヴェルメンティーノで作られたドライワインに翌年のフレッシュなグレープマスト(ワインを作る前のプレスされたグレープジュース)を加えて瓶内発酵させ、酵母をそのまま瓶内に残した自然な製法が特徴のユニークで新しいスタイルのヴェルメンティーノスパークリングワインです。 ヴェルメンティーノのフレッシュでドライな香りや味わいに、この品種の特徴でもある潮風、白い花や黄色の花のようなフローラルの香り、柑橘系やリンゴなどの果実の爽やかさ、スパイスや瓶内に残った酵母からのニュアンスが楽しめる生き生きとした味わいが特徴です。瓶に残っている酵母の混ぜ具合でも味わいの変化が体験できるのも面白いワインです。

 

クアルトモロ・ディ・サルデーニャ,Z,ゼッタ,Quartomoro di Sardegna,フリザンテ

濁りを楽しむスパークリング Z(ゼッタ)

 

熟成タイプのヴェルメンティー

ヴェルメンティーノはステンレスタンクを用いて製造された爽やかなスタイルのワインとして飲まれるのが主流ですが、高品質なヴェルメンティーノワインは、樽のニュアンスをきかせたものや、ステンレスタンクや瓶内で時間をかけて熟成した深みのある味わいもとても魅力的です。

 

【瓶内熟成のリッチなテクスチュアと味わい 】

Òrriu un Anno Dopo Vermentino di Sardegna DOC 2018

オッリウ ウン・アンノ・ドーポ ヴェルメンティーノ 2018

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

ステンレスタンクと瓶内で1年以上熟成する手法で作られたヴェルメンティーノワインです。ヴェルメンティーノのブドウの特徴である、果実や潮風のようなフレッシュなアロマに瓶内熟成による豊かな香りと深みのある味わいが加わり、興味深いワインに仕上がっています。地中海のハーブ、フレッシュな花の香り、ミネラル感やソフトな味わいの中に、このブドウ特有のアーモンドのような味わいと共にしっかりしたボディーがあり、少しとろみのあるリッチなテクスチュアが口の中で広がります。瓶内熟成タイプのこのワインからは、フレッシュなタイプのヴェルメンティーノワインとはまた違った、驚きや可能性を感じることができます。

 

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瓶内熟成のオッリウ・ウンアンノ・ドーポヴェルメンティー

 

【樽の味わいがバランスよく表現されたヴェルメンティーノ】

Memorie di Vite VRM Vermentino di Sardegna DOC 2016

メモリエ・ディ・ヴィーテ VRM (ヴェルメンティーノ) 2016

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

サルデーニャ西部の古木から収穫されたヴェルメンティーノグレープで作ったワインを24ヶ月間ステンレスタンクで熟成させたものに、一部樽で熟成したワインをブレンドして仕上げた、深みのある味わいと、ヴェルメンティーノの芳醇なミネラル感のバランスが素晴らしい、熟成感が楽しめるヴェルメンティーノワインです。味わいにはベルベットのように滑らかさと、軽い樽からの香りがなんともいえない、魅力ある香りと味わいの余韻が楽しめます。 セラーに寝かせながら数年間その熟成の変化を味わうのも興味深いヴェルメンティーノワインです。

 

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイン,黒曜石,Quartomoro di Sardegna

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワインと黒曜石のディスプレー

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリー,"quartomoro di Sardegna

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリー内の樽

 

ヴェルメンティーノワインとフードペアリング

ヴェルメンティーノワインは土壌からのミネラルや、海からの軽い潮風のような香りがありものも多く、シーフード料理はもちろんお寿司などの日本料理と合わせるのにぴったりです。軽めのヴェルメンティーノ にはお刺身や会席料理などの繊細な日本食と合わせるとぴったりです。またボディーのしっかりしたヴェルメンティーノワインやスパークリングワインは前菜などの軽いお料理や、生ハムやチーズなどと合わせてもお楽しみいただけます。 熟成による少し重みのあるヴェルメンティーノは、バジルを使ったペストソースやクリーム系のパスタ料理、クリームなどを使ったソースを合わせたお魚料理や鶏肉などの軽い肉料理に合わせてもお楽しみいただけます。

 

様々な表情のある楽しいヴェルメンティーノの世界、いかがだったでしょうか?

ヴェルメンティーノワインは料理にも合わせやすく気軽に楽しめるのが魅力ですが、たまにはいつもと違う視点で表情の違うヴェルメンティーノをお楽しみいただけたら嬉しいです。タイプの違うヴェルメンティーノで味比べなどもなかなか興味深いのではないでしょうか? お好みのヴェルメンティーノを見つけて、様々なお料理とのペアリングもお楽しみください!

 

では、また。
季節の変わり目、お気をつけてお過ごしください。

 

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Letters from the Cellar #14

 

Arguably the most important white grape variety of Sardinia, Vermentino found its natural home in this charming island at the center of the Meditarranean sea.

Whether from the granite soils of Gallura, the limestone slopes of Coros or the obsidian-rich vineyards at the foothill of Monte Arci, among other areas, Vermentino grape can result in a wide range of wine styles, all different and likewise exiting.

Present in the overwhelming majority of the viticultural areas of Sardinia, it is harvested at different times based on the style to be achieved.
Discussing all there styles would be a very time consuming excercise. One we absolutely adore is the result of early harvest to retain acidity and crafted in elegant sparkling wine made with the traditional method. Q Metodo Classico from Quartomoro di Sardegna being a great example of this.

Its versatility in food pairing makes Vermentino a great companion to a wide range of seafood, white meat, and pasta dishes.
In Otaru, where we are based, it provides an unpaired option with seasonal fish and shellfish skillfully used by sushi chefs in their preparation of sashimi and nigiri.
As the season of spring mountain vegetable picking is also upon us, we'd better also keep some chilled Vermentino to pair with tempura.

Enjoy a glass of Vermentino and please stay safe during these challenging times.

Yours sincerely,

Taru Lab

Letter #13 ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム

Vernaccia Ecomuseum ヴェルナッチャディオリスターノミュージアム入り口

 

こんにちは。

いかがお過ごしですか?

今年の北海道は大雪が続いています。美しい雪景色を眺めつつ、現実は雪かきに追われる北国生活。

そんな中、コロナ感染もまた広がっており、北海道でも再び蔓延防止措置対策の要請が出ています。Taru Lab の小樽実店舗も再び時短営業に逆戻りです。

良くも悪くも時間ができたので、ワインのペアリングを考えたり、ブログを書くには絶好のチャンスかとも思い、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの資料などを再度じっくり目を通していたところでした。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのテーマ、まだまだ続いています!

このブログのテーマで、ほぼシリーズ化してきたヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ。今回は、以前にも少し触れた、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムについて書いてみます。

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ¥エコミュージアムのロゴ

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムのロゴ

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノって何?という方は、今までのブログ- Taru Lab - Letters from the Cellarをご覧いただけるとわかりやすいかと思います。

リンクはこちらから↓

Letter #03 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(1) 

Letter #08 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(2) 

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノはイタリア、サルデーニャ島のオリスターノ界隈、正確に言うとティルソ川に広がる平野に位置する17地域だけで生産される、長い歴史のある個性的で魅力的なワインです。(ちなみに、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノDOCは1971年にサルデーニャで一番最初にDOC認定を受けたワインでもあります。)

 

vernaccia di Oristano Zone ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産地

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産地エリア

 

イタリア地中海に浮かぶサルデーニャ島の西海岸の都市、オリスターノはTaru Labのオーナー、マノロの出身地。マノロも若い頃からこのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインに慣れ親しんで育ってきました。また地元のワインというだけではなく、サルデーニャの土着ブドウ品種としてもワイン醸造の視点からも大変希少だということもあり、マノロの中では特に思い入れのあるワインでもあります。

 

Taru Lab でも、 輸入当初からファミリア・オロから、少量生産で至極のいろいろな種類のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインを定番商品として扱っており、たくさんの方にご紹介させていただいてきました。嬉しいことに最近では少しずつヴェルナッチャファンの方も増えてきているように感じます。

 

Vernaccia di Oristano Flor 1 ヴェルナッチャのフロール酵母1
Vernaccia di Oristano Flor2ヴェルナッチャのフロール酵母2
Vernaccia di Oristano Flor3 フロール産膜酵母
Vernaccia di Oristano Flor4 フロール産膜酵母
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ、樽の中のフロール酵母

長い歴史のある、古代ブドウ品種ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ

ヴェルナッチャという名の付くブドウは、イタリアでもいくつか存在するのですが、このヴェルナッチャ・ディ・オリスターノはサルデーニャ島にだけ存在する土着ブドウ品種で、何と3000年もの歴史があります。

 

また古代からの長い歴史のある貴重なブドウ品種というだけではなく、このブドウから作られるワインは世界の醸造学の宝とも呼ばれる、サルデーニャ島独特の珍しい醸造法で作られる、とても希少で個性的、味わい深い高貴なワインなのです。

 

Verunaccia di Oristano grapes ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ

Verunaccia di Oristano grapes ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウの木

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ

 

イタリアワインの時代の中で衰退を辿るブドウとワイン

ブドウ品種としても大変珍しく、素晴らしいワインとしても専門家やワイン愛好家からは賞賛されているこの知る人ぞ知る、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノなのですが、残念なことに、昔と比べ、ブドウの生産もワインの生産量もどんどん減っていてしまい、現在では生産者もサルデーニャ島で7社のみとなってしまい、今や衰退の一途を辿っているのが懸念されます。

 

Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが保存されていた昔の容器

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが保存されていた昔の容器

立ち上がった7社の生産者たち

そこで、近年になってから現存する7社の生産者たちが一丸となり希少で絶滅の危機にも直面しているサルデーニャの土着ブドウ品種、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノとそのワインを救うための活動が数々繰り広げられるようになり、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムもその一環として立ち上げられました。

 

夢を育むヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム

正式名称は Ecomuseo del Vernaccia di Oristano Associazione Culturale

「夢を育むヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム」という副題がついています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの看板

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの看板

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの保護と普及の活動がベースとなるこのミュージアムでは、ブドウ品種の栽培やワインの醸造法に関する紹介はもちろん、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウやワインに関連する全て、歴史や文化、文学やアート、その土地の伝統、環境など、ありとあらゆる情報を、土地の公共機関やあらゆる分野の産業、そこに関連する全ての人と共有することを目的としています。

 

また、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノやその土地に関する、各分野でのリサーチや研究などを推進し、サステナブルな視野で、この土地の観光やホスピタリティーなどに応用していくというさらなる高い役割を果たしたいと考えています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを通じた夢、未来につながる教育的、文化的、科学的調査人基づいた活動ができることをゴールとしています。

 

ファミリア・オロのダヴィデのミュージアムでの功績

Taru Labでもすっかりおなじみのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ生産者、ファミリア・オロのオーナーでもあり醸造家でもあるダヴィデ・オロがこのミュージアムの立ち上げにもリーダー的存在で大きく関わり、開館後は館長としても就任しています。

 

以前は大学でもヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの研究をしていたこともあるダヴィデのまとめる資料やコンセプトはとても専門的で正確、かつ未来の環境や教育への貢献をも見据えたプランニングも素晴らしいところです。

 

Taru Labでもこのミュージアムから共有させてもらえる資料で、さらに知識を深めながら、ワインやブドウ以外の社会貢献への意義なども学ばせてもらう良い機会となっています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの新聞掲載

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノDOC50周年記念についての新聞記事

 

遺跡で発見されたブドウの種から分かったサルデーニャの歴史

前回のブログではヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの世界でも珍しい醸造法についてお伝えしました。

 

今回はエコミュージアムでも紹介されている、ブドウの種から分かった歴史についてご紹介します。 近年になって、オリスターノのカブラスという遺跡で炭化したブドウの種、1500粒ほどがパレオ時代の冷蔵庫と言われている発掘された井戸の底から発見されました。

 

遺跡で発掘されたヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウの種 Vernaccia di Oristano

遺跡で発掘されたヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウの種

 

その後、サルデーニャの首都、カリアリ市にある植物考古学者のグループがその種を解析したところ、一種類はヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ、もう一種はマルバジアというグレープの種ということが判明。

 

以前は、サルデーニャ島ではブドウ栽培は西暦800年くらいにフェニキア人が持ち込んだと考えられていたのですが、今回の研究結果からこのブドウの種が3000年前の青銅器時代サルデーニャでは中期ヌラーゲ時代)には存在し、そのことからすでにサルデーニャ人の手でブドウ栽培が始まっていたことが証明されました。また当時、野生品種のブドウを育てていたものが、土着になったのではという研究結果も報告されました。

 

大切な儀式とともにあった高貴なワイン

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの語源は紀元前2世紀にサルデーニャに入ってきたローマ人によってヴェルナックルムと呼ばれるようになったラテン語に由来しているとも言われています。

 

その後、何世紀もの間、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産地では各家庭に このワインが常備され、高貴なワインとして大切なセレモニーなどにも使われてきました。  サンタジュスタ(聖人)の涙からできたワインとも言われ、人々の生活に密着した、大切な儀式などに使われてくることで、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは次第に歴史と伝統のあるワインとなっていきました。

 

Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインと館内の様子

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインと館内の様子

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノをインターナショナルなワインに!

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムではヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを、サルデーニャ島の外の人にも知ってもらい、その価値をもっとインターナショナルなレベルで共有していきたいと考えています。

 

その活動は、少しずつ注目を集めるようになり、最近ではサルデーニャだけではなくイタリア、海外のの新聞やテレビ局からの取材も増えているようです。

 

Taru Labも日本から初めてのこのエコミュージアムの会員となりましたが、、ここ日本でもこのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウとワイン、そこにまつわるサルデーニャの文化の素晴らしさを伝えていければと思っています!

 

 

Vernaccia di Oristano エコミュージアムのキャラクターと会員証

エコミュージアムのキャラクターと会員証

 

まずはこのワインの美味しさを皆さんと共有し、たくさんの人に飲んでもらえることで、生産者たちが良いワインを作り、供給していける場が広がっていけるようにと、試飲などでご紹介を続けています。

 

今はコロナ禍でまだ実現できずにいますが、今後はヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産者の紹介やその背景などもお伝えできるような、企画展や勉強会なども少しずつ計画していますので、どうぞお楽しみに!

 

では、今日はこの辺で。

まだまだ寒さは続きそうですが、 どうぞお元気にお過ごしください。

 

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Letters from the Cellar #13

 

For those who know Manolo, you are well aware of his passion for a wine that it is inseparably tied to his cultural background.
A wine produced from a grape with 3000 years of history through a unique winemaking technique that makes it so special, with its extraordinarily complex aroma and taste. 

The saccharomyces cerevisiae flor yeast, capable of surviving high concentration of alcohol, at the end of the alcoholic fermentation goes up the surface of the wine. It then forms a biofilm that protect the liquid, aged in partially unfilled barrels, from excessive oxidation.

A gem of world oenology, Vernaccia di Oristano.
A wine that has deep roots in its land, its culture, its traditions and its people.
For too long forgotten and relegated to a local dimension instead of shining as an excellence and an ambassador of Sardinia to the world.
Within the area of the Tirso River Valley, the Vernaccia di Oristano grape is grown across 17 communes in which, by law, the wine by the same name can be produced.

This link between Vernaccia di Oristano and its place of origin was one of the drivers for the creation of the Ecomuseo del Vernaccia di Oristano, a cultural association based in Tramatza, we are proud members of. 
It has the aims to promote, safeguard, share and help understand a wine with a millennial history.
The Ecomuseo, whose current president is Davide Orro from Famiglia Orro, was created as a platform for dialogue, collaboration, local development through the key roles of the seven remaining producers of Vernaccia di Oristano, different level of government, local associations, quality hospitality operators and the broader community.
A place where time stops and you are catapulted in the rich history of this wine.
The pandemic, that is still affecting our lives, has slowed down the possibilities and the potential of this association, that in such a short time of existence was capable of bringing together key stakeholders of the region.
Congratulations to who contributed to the creation of what will become a cornerstone for the local development of the Valle del Tirso region.

 

Yours sincerely,

Taru Lab