Taru Lab - Letters from the Cellar

小樽のクラフトワインショップ樽ラボが世界に発信!

Letter #16 世界初、メトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャワイン!

 

こんにちは。 

Taru Lab Wine Shop です。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなワインショップを営んでいます。 

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北海道は今まさに爽やかな夏の季節!

花や緑で景色がどんどん鮮やかになり、海もキラキラ輝いています。

そんな明るい太陽の日差しの中にいると、美味しいスパークリングワインを飲みたくなってしまうのは気のせいでしょうか?

 

今日はそんな気分にぴったりのスパークリングワイン、ファミリア・オロの待望のニューフェイス、Bebé (べべ)、メトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャワインについて書いてみます。

ヴェルナッチャワインへの情熱、その可能性を求めて

もう何年も前、私たちがサルデーニャ島でヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの土地、トラマッツァ村にあるファミリア・オロのワイナリーを訪ねていた時に、オーナーでもあり醸造家でもあるダヴィデが、メトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャワインを作ろうと思っている、と誇らしげに、でもちょっと秘密げに(笑)私たちに教えてくれました。

 

Famiglia Orro, Davide Orro, ファミリア・オロのワイナリー

ファミリア・オロのワイナリーで話し込むダヴィデとマノロ

ちょうどその頃、ダヴィデには可愛い女の子が誕生し、新しいブドウ畑を購入したばかりでした。まだブドウの苗を植えたばかりのその広い新しい畑を私たちに披露してくれながら、これからもっとヴェルナッチャワインの生産を増やしていきたいと、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノへの熱い情熱を語ってくれました。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの新しいブドウ畑,Famiglia Orro,ダヴィデの畑

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの新しいブドウ畑

その頃、Taru Labでは日本にサルデーニャワインの直輸入を始めたばかり。素晴らしいサルデーニャのクラフトワイン、その中でも日本ではまだまだ地名度の低かった、サルデーニャ島の伝統的なフロール(産膜酵母)ワイン、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの美味しさと魅力を日本でも広げていけたらと、ダヴィデの未来の計画にワクワクと耳を傾けたのを今でもはっきりと覚えています。

 

同時に、私たちはサルデーニャ島のヴェルナッチャ生産者で設立されたばかりのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの海外から初めての会員となり、ヴェルナッチャの勉強会などにも参加させてもらいながらこのブドウ品種とワインの見聞を広げていました。

 

ファミリア・オロのワイナリー入り口,Famiglia Orro,イタリアサルデーニャ島

ファミリア・オロのワイナリーの入り口

 

ついに完成、ダヴィデの新スタイルのヴェルナッチャワイン!

その後、Taru Labの何度目かのイタリアからのワイン輸入の準備中、ついにこのワインが完成したとのダヴィデからニュースで他のワインと一緒に新製品のサンプルを入れて送ってくれたという連絡がありました。

有言実行という言葉がぴったりなダヴィデが、長年試行錯誤を重ねてついに仕上げたこのワイン!私たちも初めてダヴィデがこのワインの計画を熱い想いとともに話してくれた時のことを思い出しながら、世界で初めてのメトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャスパークリングワインの日本への到着と、ついにそのワインを口にできるのをワクワクしながら待っていました。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ畑とダヴィデ,イタリアサルデーニャ島の土着品種ブドウ

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ畑とダヴィ

期待のメトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャの味わいは、ヴェルナッチャのブドウの味わいがしっかりありながら、酵母の味わいや発泡のバランスがとても良く、期待を裏切らない、いや、期待以上の素晴らしい出来上がりでした。なんともフレッシュで若々しい今までになかった味わいのワイン!味わいながら、ダヴィデのブドウ栽培、そして醸造家としての技術の高さにも圧倒されました。

 

Bebé (べべ)メトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャワイン

新登場!Bebé (べべ)、メトド・アンチェストラーレ製法のヴェルナッチャワイン

Bebé (べべ)ビアンコ フリザンテ メトド・アンチェストラーレの香りや味わい

酵母を瓶に残したまま仕上げたこのBebéスパークリングワインは、アルコール度数が低めのフリザンテで、きめ細やかな泡が軽やかで、香りも味わいも爽やかでクリアなとても飲みやすい仕上がりです。澱が沈んでいるときはクリアで濃いレモン色がとってもきれい!

栓を開けると澱が泡と一緒に混ざっていき、だんだんと濁り酒のようにクリームレモンになっていくその様子もきれいで、ついつい見入ってしまいます。

その色のグラデーションの変化も興味深いのですが、澱の混ざり具合で香りや味わいも変化するのも一緒に楽しむことができます。

Famiglia Orro Bebé (べべ)ビアンコのボトル 澱がクリアな状態
Famiglia Orro Bebé (べべ)ビアンコのボトル 澱が混じった状態
澱の変化も楽しいBebé (べべ)ビアンコ

フレッシュでドライ、柑橘系のレモンやライム、白い花の爽やかな香りと味わいと共に、爽やかな酸味、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノグレープの特徴、軽い塩味やミネラル、地中海の草やハーブ、若いアーモンドなどもバランスよく存在していています。

澱を混ぜ合わせることで、酵母からのリンゴや洋ナシ、パンやお菓子などの甘い香りや味わい、少し塩味を感じるしっかりしたボディーに変化していきます。

 

Famiglia Orro のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ畑

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ

軽やかさの中にもしっかりとしたクリーンで上質なブドウ本来の味わいが感じられるのは、無農薬や除草剤を使わずサステナブルファーミングの丁寧なブドウ栽培とナチュラルな製法、それに加えて高い醸造技術があるダヴィデだからこそできる完成度なのではと感じました。

ファミリア・オロの醸造家ダヴィデ, Famigkia Orro, Davide

ファミリア・オロの醸造ダヴィ

Bebé (べべ)ワインのデザインとネーミング

伝統的なヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインはフロール酵母を使って長い年月をかけて熟成するワインですが、このBebé (べべ)ビアンコフリザンテメトド・アンチェストラーレはブドウを収穫した年には出来上がります。伝統的なヴェルナッチャワインとの熟成期間があまりにも対照的で、このスパークリングは生まれたての赤ちゃんのように若いという意味でBebé (べべ)と名付けることにしたそうです。

また、ダヴィデは新しいブドウ畑を作り、娘さんのためにそのブドウ畑を捧げ、Vigna Benedicta、ラテン語でベネデッタ(娘さんの名前)のブドウ畑と名付けました。このBebé (べべ)(赤ちゃん)は家族思いのダヴィデの愛する娘さんのことでもあります。

 

ベネデッタのブドウ畑
ベネデッタのブドウ畑と書かれたラベル
ラベルにはダヴィデの娘さんの名前、ベネデッタのブドウ畑と書かれています

この若くて楽しい新しいスタイルのBebéスパークリングワインに相応しく、ボトルデザインもいつになくファンキー、そしてとってもスタイリッシュで素敵です。

ワインを飲みながら、Bebé にまつわるストーリーを知れるのもとても楽しいですね。

 

生産者の思いとともに色々なスタイルのヴェルナッチャワインを楽しもう!

ダヴィデの手にかかると、伝統的なフロール(産膜酵母)スタイルのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインはもちろん、今までも同じヴェルナッチャ・ディ・オリスターノグレープから、バラエティー豊かに、白ワインやパッシート、桜樽のフロールワインなどが生みだされてきました。そして今回はついにメトド・アンチェストラーレのフリザンテを誕生させてしまいました!

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの樽

ヴェルナッチャワインとサルデーニャ伝統菓子

伝統的なヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの樽とワイン

もちろんフロールタイプの伝統的なヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインはこの土地の重要なワインとして今でも人々に愛され続けています。とはいえ、このクラシカルで歴史あるワインをもっと沢山の人に知ってもらうためにも、そして時代とともに生産量が減っているこの品種を救うためにも、新しいアイディアやスタイルを取り混ぜながらヴェルナッチャワインの美味しさと希少性を色々な形でより多くの人にアピールしていく必要性があるとダヴィデは考えています。

 

ファミリア・オロやヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが気になった方はこちらのブログ記事もご覧ください。

Letter #03 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(1) 
Letter #08 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(2)
Letter #13 ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム

 

ヴェルナッチャグレープ,Vernaccia di Oristano

ヴェルナッチャのブドウへの新しいインスピレーション

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの長い歴史や伝統を大切にし、その知識や技術をさらに高めながら、現代的なセンスやイノベーティブなアイディアも取り入れ、今の時代にもフィットするような新しいワインも作っていくという、ダヴィデの革新的姿勢には、ワイン造り以外にも通じる、古き良きものを現代に残す知恵のように感じます。

そんなことにも気付かさせてくれるBebé (べべ)ビアンコ フリザンテ メトド・アンチェストラーレ。

 

Famiglia Orro

花も虫も共存するファミリア・オロのサステナブルなブドウ畑

皆さんも、このヴェルナッチャワインのニューフェイスを味わいながら、サルデーニャ島やこのブドウ品種の長い歴史や変革を一緒に感じてみませんか?

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの未来、そして皆さんの健康に、サルーテ(乾杯)!

 

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Letters from the Cellar #16

"A crush of grape from the vineyard straight into the bottle". A fairly simple explanation given to us by Davide Orro to describe the concept behind the creation of Bebé, the newest addition to Famiglia Orro's wine line-up.
A name that is twofold, representing the joy of welcoming their first daughter Benedetta to the family, and the fact that Bebé is meant to be released by December of the year of harvest.

Vernaccia di Oristano is widely known for it very lengthy maturation process, and Bebé and its Metodo Ancestrale expresses a stark contrast from tradition, while unmistakeably revealing the characters of this unique grape, that dates back 3000 years.

A super fresh and clean start with a lively mousse slowly gives way to a more structured juice-like wine.
The perception of body and creaminess increases as you continue sipping thanks to a more concentrated yeast presence.
Food pairing ideas are endless based on the amount of suspended yeast in the wine.
We have moved from a scallop carpaccio to batter-fried summer vegetables, to a rich prawn bisque.
With heavy yeast sediment settling down, it’s now time for some lemon tart merengue.

A great refreshing sparkling to enjoy over these hot summer nights.
Cheers!

Yours sincerely

Taru Lab

 

Letter #15 Taru Lab初のゲストシェフイベント!

Taru Lab ワインペアリングゲストシェフ

 

こんにちは。 

Taru Lab Wine Shop です。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

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春ですね。

ここ小樽ではゴールデンウィークに桜が満開になり、待ち遠しかった春がやっとやってきました。
早いものでTaru Lab Wine Shopもオープンしてから約1年半以上経ちました。
コロナ禍であっという間だったような長かったような日々、、、。
春の訪れとともに、Taru Labも長かったまん防の冬眠から目覚め、いよいよ活動開始です!

まずは、この春初のイベント、先日、Taru Lab Guest Chef Dinner (樽ラボゲストシェフディナー)を小樽のお店で開催したのでそのご報告です。

Taru Lab Guest Chef(樽ラボゲストシェフ)イベント

樽ラボゲストシェフイベントはTaru Lab がレストランになる特別な一日
ゲストシェフというタイトル通り、ゲストには日ごろからTaru Labと交流のある素敵なシェフをお店にお招きし、その日のコンセプトに合わせたシェフの特別料理にワインペアリングをお客様に楽しんでいただこうという贅沢な企画なんです。

Taru Labでは、今までも札幌や日本各地のレストランとのコラボレーションでワインペアリング会を催してきましたが、これからは自分たちの店でもシェフの本格的なお料理とワインペアリングのコラボが実現という、私たちにもとってもかなりワクワクする企画となっています。そして、このゲストシェフイベントは今後、シリーズで催して行ければと思っています。

Taru Labは食とワインのラボラトリー

普段はお客様にTaru Labのサルデーニャサルデーニャワインをグラスで楽しんでいただくスペースとして使っている、ワインショップ併設のカフェ部分Taru Lab Cellar & Cafe。

この広々とした空間はお店のオープン当初から、Taru Labの名前のラボ(ラボラトリー)にふさわしく、いつかワインや食、カルチャーの発信地としてイベントや楽しい催しができたらと考えていました。

いろいろなアイディアや計画の中でも、私たちが日ごろから楽しんでいるワインと食のペアリングの試みを、たくさんの方と共有したり、ワインや食の学びの場となる機会ににできればと、このTaru Labゲストシェフイベントは真っ先にやってみたいと思っていました。

 

Taru Lab Cellar & Cafe イタリアワイン サルデーニャワインテースティング

Taru Lab Cellar & Cafe 樽ラボワインショップ店内

Taru Labの広い空間を使ったイベントを模索中

 

記念すべき第一回目のゲストシェフ

そして、この記念すべき第一回目のゲストシェフには、札幌のトラットリア・ダ・オクムラのオクムラシェフを迎えることに。

私たちが3年半前にオーストラリアから北海道に移住し、まだイタリアワインの輸入を始めたばかりの頃に、友達の紹介をきっかけに出会ったオクムラさん。とても大らかでイタリア愛に溢れたお人柄と、その人柄通りのまっすぐで素朴なイタリア料理に一目惚れした私たち。それ以来ずっと仲良くさせていただいています。

オクムラさんのお店では、イタリアや北海道、日本全国の厳選した食材を用いた、トラットリアスタイルのぶれない本格的イタリア料理を味わうことができ、イタリア好きや舌の肥えたお客様やファンの多い料理店です。

こちらでは、Taru Lab直輸入のイタリア・サルデーニャワインも高く評価していただき、何度かワイン会もコラボさせていただいたりと、Taru Labにとってはなくてはならない存在です。
そんな訳で、まず最初のゲストシェフには、親愛なるオクムラさんに決定!

 

Taru Lab ゲストシェフのメニュー サルデーニャワインとイタリア料理のペアリング

Taru Lab ゲストシェフディナーのメニュー

イタリアサルデーニャワイン ペアリングゲストシェフイベントワインリスト

この日のワインラインアップ!

トラットリア・ダ・オクムラのシェフと奥さんのケイコさん

トラットリア・ダ・オクムラのシェフと奥さんのケイコさん

 

コンセプトはアレンジしない本物のイタリア料理

ゲストシェフシリーズの第一弾ということで、まずは伝統的なイタリア料理をご紹介できればと、コンセプトはアレンジしない本物のイタリア料理を季節を感じる素材で楽しむ!

当日は海外から直送のめずらしい野菜や日本の生産者さんから直接仕入れた素晴らしい食材をふんだんに用いた、イタリアらしい春のメニューをここ小樽で披露していただきました。

もちろんメニューの一つ一つにはTaru Labチョイスの直輸入のサルデーニャワインを合わせて。

メニューにはTaru Labもコラボさせていただき、サルデーニャをテーマにしたデザートはAsakoが担当させていただきました。

10席のみの少人数のゲストシェフディナーは宣伝する間もなく口コミですぐに満席となり、通常は私たちもお客様と同席し、ペアリングを楽しむことが多いのですが、この日は私たちは涙を呑んで同席せず、お客様のホスト役に徹することにしました。

 

Taru Lab Manolo Giacomina マノロジャコミナ WSET Level3ソムリエ
Taru Lab ゲストシェフディナーイベントの店内
ワインを注ぐとマノロと店内の様子

メニューとペアリングワインの紹介

メニューにはオクムラさんがイタリアや海外からわざわざ取り寄せてくれたという、この季節にしか手に入らない貴重なホワイトアスパラやえんどう豆、産地直送の真っ赤で新鮮なトマトや前日に出来たばかりのモッツァレラチーズなど、そして、北海道の美味しいお肉や自家製パンや手打ちパスタなどと美味しいものが盛りだくさん。

この日は店内が小さなイタリアの雰囲気に包まれた素敵なひと時となりました。

 

Taru Lab サルデーニャワインとゲストシェフディナーイベント メニュー

この日のメニューとワインペアリング

新鮮な材料 イタリア直送のアスパラ

新鮮な材料 手打ちのパスタ

新鮮な材料や手打ちのパスタ



Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー 竹島さんの水牛のモッツァレラと徳島珊瑚樹トマト
Taru Lab Wine Shop Bebé (べべ) ロザ フリザンテ メトドアンチェストラーレ 2021 ニエデラスパークリング
竹島さんの水牛のモッツァレラと徳島珊瑚樹トマト

★ワインペアリング

ファミリア・オロ Bebé (べべ) ロザ フリザンテ メトドアンチェストラーレ 2021|Famiglia Orro Bebé Rosa Frizzante Metodo Ancestrale Nieddera Valle del Tirso IGT 2021

このフレッシュでミルキーな味わいの水牛のモッツァレラとしっかりと熟したトマトの組み合わせには絶対フリザンテ!そう思って選んだのは、ニエデラをメトドアンチェストラーレ製法で作った爽やかでベリーの香りとジューシーな味わいのとっても珍しいロゼスパークリングワイン。見た目も鮮やかでキレイ。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー スペイン産エンドウ豆のストゥファート
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Tenute Aini Vini テヌテ・アイーニ・ヴィーニ  Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019  インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019
スペイン産エンドウ豆のストゥファートにラルドディコロンナータのブルスケッタ添え

★ワインペアリング

テヌテ・アイーニ・ヴィーニ インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019 | Tenute Anni Vini Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019

エンドウ豆はイタリアでは春に楽しむ食材。今回はイタリアからの空輸のタイミングが間に合わず、お隣スペインから仕入れてくれたそう。これぞイタリアの食卓という感じのメニューです!爽やかでしっかりしたサルデーニャ島のガッルーラ 地方のヴェルメンティーノワインはすきっとした飲みごごちですが、お豆やラードにも合わせても負けない力強さもあります。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー イタリア産ホワイトアスパラ ミラノ風
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Alba & Spanedda アルバ&スパネッダ Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020   レントーレ 2020  ヴェルメンティーノ
イタリア産ホワイトアスパラ ミラノ風

★ワインペアリング

アルバ&スパネッダ レントーレ 2020 | Alba & Spanedda Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020

春のイタリア野菜といえばホワイトアスパラ。とっても太くて味わい深いアスパラに卵を合わせるのが北イタリア風。サルデーニャの北西部のしっかりした味わいのヴェルメンティーのレントーレを合わせて。アスパラと卵はワインキラーともいわれる食材でワインワインとの組み合わせがなかなか難しいとも言われています。サルデーニャの北西で栽培されるセミアロマティックのヴェルメンティーノは優しい酸味と花のような香りがあり、春の食材の味わいをしっかり包み込んでくれました。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー 滝川産鴨の白いラグー 自家製タリアテッレ
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Quartomoro di Sardegna クアルトモロ・ディ・サルデーニャ Òrriu Cannonau di Sardegna DOC 2018  オッリウ カンノナウ 2018  カンノナウ
滝川産鴨の白いラグー 自家製タリアテッレ

★ワインペアリング

クアルトモロ・ディ・サルデーニャ オッリウ カンノナウ 2018 | Quartomoro di Sardegna Òrriu Cannonau di Sardegna DOC 2018

自家製のタリアテッレの優しい味わいと鴨のラグーが絡み合う美味しさ。このメニューには優しくフレッシュな味わいのカンノナウが寄り添います。デリケートなカモの味わいと、ちょっとスモーキーで果実実の高いサルデーニャ西部のカンノナウのワインがお互いに味わいをまとめ上げてくれました。これぞワインペアリングの醍醐味。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー せたな町大口さんの仔羊のブリオーネ
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン Cantina Sociale di Dorgali  キャンティーナ・ドルガーリ D53 Cannonau di Sardegna DOC Classico 2015  カティーナ・ドルガーリ D 53 カンノナウ・クラシコ 2015  カンノナウ
せたな町大口さんの仔羊のブリオーネ

★ワインペアリング

キャンティーナ・ドルガーリ D 53 カンノナウ・クラシコ2015 | Cantina Sociale di Dorgali D53 Cannonau di Sardegna DOC Classico 2015

じっくり煮込んだ北海道の仔羊はしっかりした赤ワインと合わせて。イタリアサルデーニャ島の最高峰カンノナウワインがクライマックスを飾ります。みなさんお腹もいっぱいになりながら、お肉の美味しさとワインの深みのある味わいに酔いしれ、思わずため息が漏れていましたね。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントメニュー 自家製ミルトリキュールセミフレッドとくるみの塩キャラメル&アマレッティ
Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャワイン  Orgosolo Liquori オルゴーゾロ リクォーリ  CaRu Il Mirto   カル ミルト ミルトベリーリキュール
自家製ミルトリキュールセミフレッドとくるみの塩キャラメル&アマレッティ

★ワインペアリング

ファミリア・オロ クラナッツァ2015|Famiglia Orro Crannatza Vernaccia Valle del Tirso IGT 2015

デザートはちょっぴりサルデーニャの味わいを感じてもらえるような内容で、ミルトリキュールを使ったセミフレッドとアマレッティ(アーモンド菓子)を作りました。サルデーニャでもアーモンド菓子とヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインの組み合わせは定番ですが、わざとドライなヴェルナッチャとデザートの甘みのコンビネーションでひねりを加えたペアリングです。

 

Taru Lab Wine Shop イタリアサルデーニャリキュール Orgosolo Liquori オルゴーゾロ リクォーリ  CaRu Il Mirto   カル ミルト ミルトベリーリキュール

最後の〆はやっぱりミルトリキュール

★本日のリキュール

オルゴーゾロ・リクォーリ カル・ミルト(ミルトベリーリキュール)|Orgosolo Liquori Caru Il Mirto

イタリア料理の終わりにはなくてならないリキュール。サルデーニャ島の伝統的なミルトリキュールを飲みながら、オクムラさんとManoloのイタリア談義とともにゲストの皆様とのトークに花が咲きました!イタリア料理にイタリア語も溢れて、ちょっと旅行気分も味わっていただけたでしょうか?

 

みなさんありがとう!

オクムラさんはいつもご自分のお店でも一緒に仲良くお仕事をされている奥様のケイコさんも引き連れ、この日は樽ラボチームも併せて総勢4人。樽ラボの小さなキッチンの中には手際よく料理をするシェフオクムラさんの姿があり、シェフの掛け声でお料理をみんなで盛り付けたり、ワインをお客様に運んだり4人が店内を動き回る姿は、なんとも非日常的で不思議な気分でした。

その絶妙なチームワークはとても楽しく素晴らしく、まるでいつも一緒に働いているような錯覚も感じながら、ワインと食を通していらっしゃったお客様と空間を共有できた素敵な時間となりました!

ご参加いただいた皆様、素晴らしい食のパフォーマンスをお届けいただいたオクムラさんご夫妻、本当にありがとうございました!

それと今回は私たちがホストで忙しくなかなか写真が取れない中、ゲストの方が素敵なお食事とワインの写真を撮影してくれていました。Aさんありがとう!

あまりにも楽しく素敵な時間を共有させていただいたオクムラさんとは、またこの夏にも、違うテーマでゲストシェフイベントができればなんて、すでに次回の話で盛り上がっています。

 

Taru Lab ゲストシェフディナーイベントオクムラさんと記念撮影

ゲストシェフディナーイベントが終わってみんなでパチリ!

そして、Taru Lab Wine Shopでは次なるゲストシェフイベント、そのほかの楽しいイベントもも少しずつ計画が進んでいますので、これからももどうぞお楽しみに!

長くなりましたが、今日はこの辺で。

 

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Letters from the Cellar #15

 

Back in April we brought a well needed touch of Italian cuisine to Otaru. We started a series of Guest Chef events that was a long time in the making.
We have been planning the hosting of a number of chefs from different backgrounds to bring an extra touch of excitement to the Otaru food scene.
The first event featured Trattoria da Okumura with Chef Takeshi Okumura running the kitchen and his wife Keiko looking after the customers at the table, along with Asako.
Manolo was in charge at the wine  and liqueur station pouring relentlessly.
The concept of the night was the use of fresh high quality seasonal ingredients and simplicity of cooking to boost them. Our 10 guest enjoyed a 6-course menu paired with Sardinian wines selected and directly imported by Taru Lab.
Five dishes were prepared by our guest chef and the dessert was created by Asako, to remind us all of of her previous working life a pastry chef in Australia.
It was the first time we organized an event involving cooking at Taru Lab, but thanks to the long preparation by chef and a well committed and harmonious team work we felt we have been doing this together for a very long time.

 

Menu and wine pairing for the night:

★Caprese Salad
-Famiglia Orro - Bebé Rosa Frizzante Metodo Ancestrale Nieddera Valle del Tirso IGT 2021

★Stewed Peas and Bruschetta with Lardo di Colonnata
-Tenute Aini Vini - Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019

★White Asparagus “Alla Milanese”
-Alba & Spanedda - Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020

★Homemade Egg Tagliatelle with Duck White Ragù
-Quartomoro di Sardegna - Òrriu Cannonau di Sardegna DOC 2018

★Buglione di Agnello   
-Cantina Sociale di Dorgali - D53 Cannonau di Sardegna DOC Classico 2015

・ 
★Semifreddo al Mirto
-Famiglia Orro - Crannatza Vernaccia Valle del Tirso IGT 2015

・ 

★Closing with 
-Orgosolo Liquori - CaRu Il Mirto

 

Glorious night!

Next event coming up soon.
Stay tuned for more details.

Yours sincerely

Taru Lab

 

Letter #14 サルデーニャ島の人気品種、ヴェルメンティーノの魅力!

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こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

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今年はあちこちで大雪の被害がありましたが、長い冬もやっと終わり、そろそろ春の兆しですね。

ここ小樽も雪との格闘が続いた一冬でしたが、その反面、凍った湖でワカサギ釣りをしたり、氷祭りなどを見に行ったり、ウインターライフも楽しむことができたのは北海道ならではでした。まだ雪は残っていますが、少しずつ日差しが明るく暖かくなってくるこの季節は、気持ちが明るくワクワクしてきます。

 

ところで、イタリアワインというと、どんなワインやブドウ品種を思い浮かべますか?
サルデーニャ島にもたくさん島の土着ブドウ品種を使った、様々なタイプのワインがありますが、サルデーニャのワインで思い浮かぶのは、やはり赤はカンノナウ、白はヴェルメンティーノなのではないでしょうか。ちなみに、この2種類のカンノナウとヴェルメンティーノは島でももっとも飲まれているワインです。


今回はその中でも、サルデーニャを代表する人気のイタリアの白ブドウ品種、ヴェルメンティーノに焦点を当て、ブドウ品種の紹介と特徴、土壌の違いやワインの醸造法での表情の違い、ワインの紹介も交えながら、ヴェルメンティーノの魅力を探ってみたいと思います。

 

ヴェルメンティーノはどんなブドウ?

ヴェルメンティーノはセミアロマティック品種の白ブドウで、150年前にコルシカ経由でイベリア半島からサルデーニャ島に紹介されたと言われています。1960年代から特にDOCG指定のあるガッルーラでの生産料が安定して伸びたことで、サルデーニャでは最も重要な白ブドウ品種となりました。

常に高い生産量のあるこのブドウ品種は、しっかりした味わいがありますが、特に遅目の収穫ではさらに濃縮した味わいとなります。

主に地中海の海岸沿いで栽培され、その中でもサルディーニャ島はヴェルメンティーノの産地としてよく知られていまが、イタリアでは、トスカーナ州リグーリア州、フランスではコルシカ島プロヴァンス地方、その他では少量ながら、南アフリカや南オーストラリアなどでも栽培されています。

 

ヴェルメンティーノ のブドウ, vermentino grape

ヴェルメンティーノ のブドウ

ヴェルメンティーノワインの特徴

ヴェルメンティーノから作られるワインは、もちろん気候や土壌などの条件によってもその出来上がりは変わりますが、色合いは美しいレモンカラーにレモンやライムなどの柑橘類の香り、白い花や桃などの華やかなアロマ、ほんのりアーモンドのようなニュアンスがあるのが特徴です。味わいはフレッシュで爽やか、バランスの取れた酸味が魅力的で、土壌によるミネラル感の違いや、ブドウ栽培の場所やヴィンテージの天候の違い、作り手のワイン造りの手法などでも表情が変わる大変面白いブドウ品種です。

 

サルデーニャで唯一のDOCG、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG

ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGはイタリアでも高く評価されている人気の白ワインの一つ。サルデーニャ島では唯一のDOCG*で、サルデーニャ島北東部のガッルーラ地方はヴェルメンティーノワインの生産地として世界的にも知られています。
ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレDOCGがあり、しっかりしたアルコールを持ち、力強さと高い香り、この土地特有の花崗岩土壌からのミネラルと海からの潮風の影響とも言われる軽い塩見を感じる潮風のような香りと爽やかな味わいが特徴の美しいワインです。

 

テヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑,tenute aini vini

ガッルーラ地方のテヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑
*DOCGとは
Denominazione di Origine Controllata e Garantita(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ)の略称で、イタリアにおける、食料品(主にワイン)に対する原産地認定(地理的表示)のひとつ。地域別の土着品種と伝統的な栽培・醸造法を守る為にワインに与えられる格付けです

ヴェルメンティーノは他にも島の各地のブドウ産地で栽培され、島の全土で色々なヴェルメンティーノワインが作られています。

畑の土壌やワイン造りの製法で様々な表情を持つヴェルメンティー

ブドウは土壌の違いによって味わいや香りに色々な影響を受けます。このヴェルメンティーノグレープも土壌の違いで表情を変える興味深い品種ですが、ほかにも収穫時期を変えることで酸味やアルコールの強弱を調整したり、ワインを作る際の醸造法によっても、いろいろなスタイルや味わいに仕上がるので、醸造家やワイナリーによっても様々な味わいのワインが楽しむことができます。

以前は、ヴェルメンティーノワインと言うと、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGを代表する、アルコール度数が高めの、トロピカルでしっかりした味わいのものが主流でしたが、最近では少し軽めで繊細な味わい、エレガントスタイルのワインも増えてきています。またスパークリングワインや高品質の熟成させたヴェルメンティーノなども登場するようになり、以前のようにヴェルメンティーノはフレッシュで早いうちに飲まなくてはいけないという思い込みも少しずつ変わってきています。

今回はこのサルデーニャ島を代表する白ワインヴェルメンティーノに焦点を当て、いろいろな土壌や、ワイン醸造のスタイルの違いなど、またそれに関連した興味深いヴェルメンティーノワインをご紹介したいと思います。

 

土壌の違いを楽しむヴェルメンティーノワイン

花崗岩土壌と潮風】

Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019

インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019

生産者:Tenute Aini Vini  (テヌテ・アイーニ・ヴィーニ)

こちらは、サルデーニャワインの王道とも言えるヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGらしいワインです。スペリオールという少しアルコールがしっかりしたこのワインは、サルデーニャ島のヴェルメンティーノらしさが全開で、花崗岩土壌からの心地よいミネラル感や潮風の影響からと言われるほんのり塩見が特徴的で、柑橘系や花のような香りや味わいもしっかりあります。まるでサルデーニャ島の地中海の海が広がるような爽やかさが魅力です。

 

tenute Aini Vini,テヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑

tenute Aini Vini,テヌテ・アイーニ・ヴィーニワイナリー

テヌテ・アイーニ・ヴィーニの畑とワイナリー

インコントゥル,Tenute Aini Vini,Incontru,Vermentino di Gallura Superiore DOCG

インコントゥルヴェルメンティーノ が保存されるステンレスタンク

 

石灰石と粘土の混合土壌】

Lentore Bianco Isola dei Nuraghi IGT 2020

レントーレ 2020

生産者:Alba & Spanedda  (アルバ&スパネッダ)

サルデーニャ島の北、サッサリ県オッシ村にあるアルバ&スパネッダのヴェルメンティーノのブドウ畑は、コロスと呼ばれるこの土地の石灰石土壌の粘土質の土壌です。ガッルーラよりは塩見や潮風のようなニュアンスは控えめで、柔らかなミネラル感に白い花の上品な香りが漂い、アーモンドのようなヴェルメンティーノらしいニュアンスとしっかりした味わいがあります。

 

Alba& Spanedda,アルバスパネッダ,オッシ村

Alba& Spanedda,Lentore,アルバ&スパネッダ,レントーレ

石灰質のオッシ村の土壌とレントーレ

アルバスパネッダの生産者,Alba&Spanedda

アルバスパネッダの生産者トニーノとセバスチャーノと

 

黒曜岩土壌

Orriu Veòr Vermentino di Sardegna 2019 

オッリウ ヴェオール ヴェルメンティーノ 2019

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

サルデーニャ島西部、マルビウの黒曜岩土壌で栽培されたヴェルメンティーノには、鉱物からの少し硬めのミネラルがあり、このブドウを使って造られたオッリウヴェオールヴェルメンティーノ ワインは他の地方のヴェルメンティーノワインに比べて、アルコールも低めで、ボディーも柔らかに仕上がっています。軽やかで繊細なタッチ、白い花の香りが漂う美しく優雅な味わいです。

 

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クアルトモロ・ディ・サルデーニャ ヴェルメンティーノのブドウ畑

 

スパークリングヴェルメンティーノの魅力

ヴェルメンティーノ の爽やかで酸味のある味わいはスパークリングワインにもぴったりのブドウ品種です。スパークリングワインには色々な製法がありますが、ここでは全く作り方や仕上がりの違う2種類の興味深いワインをご紹介します。

 

【メトドクラシコシャンパン製法) 】

Q Metodo Classico Brut NV

Q (クー) メトド・クラシコ ブリュット NV 

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

メトドクラシコシャンパン製法)のヴェルメンティーノスパークリングワインはサルデーニャでも大変珍しいものですが、最近人気が出てきているスタイルです。

”Q(クー)”はクアルトモロ・ディ・サルデーニャマルビウのブドウ畑、黒曜岩土壌で栽培されたヴェルメンティーノグレープを少し早めに収穫して作ったワインを、瓶内2次発酵、2年間のイーストコンタクトで作った、本格的なメトドクラシコシャンパン製法)のヴェルメンティーノスパークリングワインです。フレッシュで心地よいミネラル感にほんのりと塩味のニュアンスがあり、瓶内熟成によるリッチで奥深いヴェルメンティーノの優雅な香りと味わいがバランス良く楽しめます。

メトドクラシコの全行程をサルデーニャ島内で全て行っているワイナリーは少ない中、ここクアルトモロ・ディ・サルデーニャでは手間のかかる、ルミアージュ(瓶動)やデゴルジュマン(瓶内二次発酵によって生じた澱を取り除く作業)なども全て自分たちで手作業で行っています。

 

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メトドクラシコ・スパークリングQと黒曜石

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醸造家のピエロ・チェッラ

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クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリーのQ

 

酵母を瓶内に残したままのナチュラル製法 】

Z (ゼッタ)フリザンテ・スイ・リエーヴィティNV

Z Frizzante sui Lieviti NV

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

クアルトモロ・ディ・サルデーニャでは2つのワインが1つになったと表現されるこのスパークリングワイン。ヴェルメンティーノで作られたドライワインに翌年のフレッシュなグレープマスト(ワインを作る前のプレスされたグレープジュース)を加えて瓶内発酵させ、酵母をそのまま瓶内に残した自然な製法が特徴のユニークで新しいスタイルのヴェルメンティーノスパークリングワインです。 ヴェルメンティーノのフレッシュでドライな香りや味わいに、この品種の特徴でもある潮風、白い花や黄色の花のようなフローラルの香り、柑橘系やリンゴなどの果実の爽やかさ、スパイスや瓶内に残った酵母からのニュアンスが楽しめる生き生きとした味わいが特徴です。瓶に残っている酵母の混ぜ具合でも味わいの変化が体験できるのも面白いワインです。

 

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濁りを楽しむスパークリング Z(ゼッタ)

 

熟成タイプのヴェルメンティー

ヴェルメンティーノはステンレスタンクを用いて製造された爽やかなスタイルのワインとして飲まれるのが主流ですが、高品質なヴェルメンティーノワインは、樽のニュアンスをきかせたものや、ステンレスタンクや瓶内で時間をかけて熟成した深みのある味わいもとても魅力的です。

 

【瓶内熟成のリッチなテクスチュアと味わい 】

Òrriu un Anno Dopo Vermentino di Sardegna DOC 2018

オッリウ ウン・アンノ・ドーポ ヴェルメンティーノ 2018

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

ステンレスタンクと瓶内で1年以上熟成する手法で作られたヴェルメンティーノワインです。ヴェルメンティーノのブドウの特徴である、果実や潮風のようなフレッシュなアロマに瓶内熟成による豊かな香りと深みのある味わいが加わり、興味深いワインに仕上がっています。地中海のハーブ、フレッシュな花の香り、ミネラル感やソフトな味わいの中に、このブドウ特有のアーモンドのような味わいと共にしっかりしたボディーがあり、少しとろみのあるリッチなテクスチュアが口の中で広がります。瓶内熟成タイプのこのワインからは、フレッシュなタイプのヴェルメンティーノワインとはまた違った、驚きや可能性を感じることができます。

 

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瓶内熟成のオッリウ・ウンアンノ・ドーポヴェルメンティー

 

【樽の味わいがバランスよく表現されたヴェルメンティーノ】

Memorie di Vite VRM Vermentino di Sardegna DOC 2016

メモリエ・ディ・ヴィーテ VRM (ヴェルメンティーノ) 2016

生産者:Quartomoro di Sardegna   (クアルトモロ・ディ・サルデーニャ )

サルデーニャ西部の古木から収穫されたヴェルメンティーノグレープで作ったワインを24ヶ月間ステンレスタンクで熟成させたものに、一部樽で熟成したワインをブレンドして仕上げた、深みのある味わいと、ヴェルメンティーノの芳醇なミネラル感のバランスが素晴らしい、熟成感が楽しめるヴェルメンティーノワインです。味わいにはベルベットのように滑らかさと、軽い樽からの香りがなんともいえない、魅力ある香りと味わいの余韻が楽しめます。 セラーに寝かせながら数年間その熟成の変化を味わうのも興味深いヴェルメンティーノワインです。

 

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイン,黒曜石,Quartomoro di Sardegna

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワインと黒曜石のディスプレー

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリー,"quartomoro di Sardegna

クアルトモロ・ディ・サルデーニャワイナリー内の樽

 

ヴェルメンティーノワインとフードペアリング

ヴェルメンティーノワインは土壌からのミネラルや、海からの軽い潮風のような香りがありものも多く、シーフード料理はもちろんお寿司などの日本料理と合わせるのにぴったりです。軽めのヴェルメンティーノ にはお刺身や会席料理などの繊細な日本食と合わせるとぴったりです。またボディーのしっかりしたヴェルメンティーノワインやスパークリングワインは前菜などの軽いお料理や、生ハムやチーズなどと合わせてもお楽しみいただけます。 熟成による少し重みのあるヴェルメンティーノは、バジルを使ったペストソースやクリーム系のパスタ料理、クリームなどを使ったソースを合わせたお魚料理や鶏肉などの軽い肉料理に合わせてもお楽しみいただけます。

 

様々な表情のある楽しいヴェルメンティーノの世界、いかがだったでしょうか?

ヴェルメンティーノワインは料理にも合わせやすく気軽に楽しめるのが魅力ですが、たまにはいつもと違う視点で表情の違うヴェルメンティーノをお楽しみいただけたら嬉しいです。タイプの違うヴェルメンティーノで味比べなどもなかなか興味深いのではないでしょうか? お好みのヴェルメンティーノを見つけて、様々なお料理とのペアリングもお楽しみください!

 

では、また。
季節の変わり目、お気をつけてお過ごしください。

 

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Letters from the Cellar #14

 

Arguably the most important white grape variety of Sardinia, Vermentino found its natural home in this charming island at the center of the Meditarranean sea.

Whether from the granite soils of Gallura, the limestone slopes of Coros or the obsidian-rich vineyards at the foothill of Monte Arci, among other areas, Vermentino grape can result in a wide range of wine styles, all different and likewise exiting.

Present in the overwhelming majority of the viticultural areas of Sardinia, it is harvested at different times based on the style to be achieved.
Discussing all there styles would be a very time consuming excercise. One we absolutely adore is the result of early harvest to retain acidity and crafted in elegant sparkling wine made with the traditional method. Q Metodo Classico from Quartomoro di Sardegna being a great example of this.

Its versatility in food pairing makes Vermentino a great companion to a wide range of seafood, white meat, and pasta dishes.
In Otaru, where we are based, it provides an unpaired option with seasonal fish and shellfish skillfully used by sushi chefs in their preparation of sashimi and nigiri.
As the season of spring mountain vegetable picking is also upon us, we'd better also keep some chilled Vermentino to pair with tempura.

Enjoy a glass of Vermentino and please stay safe during these challenging times.

Yours sincerely,

Taru Lab