Taru Lab - Letters from the Cellar

小樽のクラフトワインショップ樽ラボが世界に発信!

Letter #13 ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム

Vernaccia Ecomuseum ヴェルナッチャディオリスターノミュージアム入り口

 

こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

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いかがお過ごしですか?

今年の北海道は大雪が続いています。美しい雪景色を眺めつつ、現実は雪かきに追われる北国生活。

そんな中、コロナ感染もまた広がっており、北海道でも再び蔓延防止措置対策の要請が出ています。Taru Lab の小樽実店舗も再び時短営業に逆戻りです。

良くも悪くも時間ができたので、ワインのペアリングを考えたり、ブログを書くには絶好のチャンスかとも思い、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの資料などを再度じっくり目を通していたところでした。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのテーマ、まだまだ続いています!

このブログのテーマで、ほぼシリーズ化してきたヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ。今回は、以前にも少し触れた、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムについて書いてみます。

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ¥エコミュージアムのロゴ

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムのロゴ

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノって何?という方は、今までのブログ- Taru Lab - Letters from the Cellarをご覧いただけるとわかりやすいかと思います。

リンクはこちらから↓

Letter #03 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(1) 

Letter #08 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(2) 

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノはイタリア、サルデーニャ島のオリスターノ界隈、正確に言うとティルソ川に広がる平野に位置する17地域だけで生産される、長い歴史のある個性的で魅力的なワインです。(ちなみに、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノDOCは1971年にサルデーニャで一番最初にDOC認定を受けたワインでもあります。)

 

vernaccia di Oristano Zone ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産地

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産地エリア

 

イタリア地中海に浮かぶサルデーニャ島の西海岸の都市、オリスターノはTaru Labのオーナー、マノロの出身地。マノロも若い頃からこのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインに慣れ親しんで育ってきました。また地元のワインというだけではなく、サルデーニャの土着ブドウ品種としてもワイン醸造の視点からも大変希少だということもあり、マノロの中では特に思い入れのあるワインでもあります。

 

Taru Lab でも、 輸入当初からファミリア・オロから、少量生産で至極のいろいろな種類のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインを定番商品として扱っており、たくさんの方にご紹介させていただいてきました。嬉しいことに最近では少しずつヴェルナッチャファンの方も増えてきているように感じます。

 

Vernaccia di Oristano Flor 1 ヴェルナッチャのフロール酵母1
Vernaccia di Oristano Flor2ヴェルナッチャのフロール酵母2
Vernaccia di Oristano Flor3 フロール産膜酵母
Vernaccia di Oristano Flor4 フロール産膜酵母
ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ、樽の中のフロール酵母

長い歴史のある、古代ブドウ品種ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ

ヴェルナッチャという名の付くブドウは、イタリアでもいくつか存在するのですが、このヴェルナッチャ・ディ・オリスターノはサルデーニャ島にだけ存在する土着ブドウ品種で、何と3000年もの歴史があります。

 

また古代からの長い歴史のある貴重なブドウ品種というだけではなく、このブドウから作られるワインは世界の醸造学の宝とも呼ばれる、サルデーニャ島独特の珍しい醸造法で作られる、とても希少で個性的、味わい深い高貴なワインなのです。

 

Verunaccia di Oristano grapes ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ

Verunaccia di Oristano grapes ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウの木

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウ

 

イタリアワインの時代の中で衰退を辿るブドウとワイン

ブドウ品種としても大変珍しく、素晴らしいワインとしても専門家やワイン愛好家からは賞賛されているこの知る人ぞ知る、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノなのですが、残念なことに、昔と比べ、ブドウの生産もワインの生産量もどんどん減っていてしまい、現在では生産者もサルデーニャ島で7社のみとなってしまい、今や衰退の一途を辿っているのが懸念されます。

 

Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが保存されていた昔の容器

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが保存されていた昔の容器

立ち上がった7社の生産者たち

そこで、近年になってから現存する7社の生産者たちが一丸となり希少で絶滅の危機にも直面しているサルデーニャの土着ブドウ品種、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノとそのワインを救うための活動が数々繰り広げられるようになり、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムもその一環として立ち上げられました。

 

夢を育むヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム

正式名称は Ecomuseo del Vernaccia di Oristano Associazione Culturale

「夢を育むヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアム」という副題がついています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの看板

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの看板

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの保護と普及の活動がベースとなるこのミュージアムでは、ブドウ品種の栽培やワインの醸造法に関する紹介はもちろん、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウやワインに関連する全て、歴史や文化、文学やアート、その土地の伝統、環境など、ありとあらゆる情報を、土地の公共機関やあらゆる分野の産業、そこに関連する全ての人と共有することを目的としています。

 

また、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノやその土地に関する、各分野でのリサーチや研究などを推進し、サステナブルな視野で、この土地の観光やホスピタリティーなどに応用していくというさらなる高い役割を果たしたいと考えています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを通じた夢、未来につながる教育的、文化的、科学的調査人基づいた活動ができることをゴールとしています。

 

ファミリア・オロのダヴィデのミュージアムでの功績

Taru Labでもすっかりおなじみのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ生産者、ファミリア・オロのオーナーでもあり醸造家でもあるダヴィデ・オロがこのミュージアムの立ち上げにもリーダー的存在で大きく関わり、開館後は館長としても就任しています。

 

以前は大学でもヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの研究をしていたこともあるダヴィデのまとめる資料やコンセプトはとても専門的で正確、かつ未来の環境や教育への貢献をも見据えたプランニングも素晴らしいところです。

 

Taru Labでもこのミュージアムから共有させてもらえる資料で、さらに知識を深めながら、ワインやブドウ以外の社会貢献への意義なども学ばせてもらう良い機会となっています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムの新聞掲載

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノDOC50周年記念についての新聞記事

 

遺跡で発見されたブドウの種から分かったサルデーニャの歴史

前回のブログではヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの世界でも珍しい醸造法についてお伝えしました。

 

今回はエコミュージアムでも紹介されている、ブドウの種から分かった歴史についてご紹介します。 近年になって、オリスターノのカブラスという遺跡で炭化したブドウの種、1500粒ほどがパレオ時代の冷蔵庫と言われている発掘された井戸の底から発見されました。

 

遺跡で発掘されたヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウの種 Vernaccia di Oristano

遺跡で発掘されたヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウの種

 

その後、サルデーニャの首都、カリアリ市にある植物考古学者のグループがその種を解析したところ、一種類はヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ、もう一種はマルバジアというグレープの種ということが判明。

 

以前は、サルデーニャ島ではブドウ栽培は西暦800年くらいにフェニキア人が持ち込んだと考えられていたのですが、今回の研究結果からこのブドウの種が3000年前の青銅器時代サルデーニャでは中期ヌラーゲ時代)には存在し、そのことからすでにサルデーニャ人の手でブドウ栽培が始まっていたことが証明されました。また当時、野生品種のブドウを育てていたものが、土着になったのではという研究結果も報告されました。

 

大切な儀式とともにあった高貴なワイン

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの語源は紀元前2世紀にサルデーニャに入ってきたローマ人によってヴェルナックルムと呼ばれるようになったラテン語に由来しているとも言われています。

 

その後、何世紀もの間、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産地では各家庭に このワインが常備され、高貴なワインとして大切なセレモニーなどにも使われてきました。  サンタジュスタ(聖人)の涙からできたワインとも言われ、人々の生活に密着した、大切な儀式などに使われてくることで、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは次第に歴史と伝統のあるワインとなっていきました。

 

Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインと館内の様子

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインと館内の様子

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノをインターナショナルなワインに!

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノエコミュージアムではヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを、サルデーニャ島の外の人にも知ってもらい、その価値をもっとインターナショナルなレベルで共有していきたいと考えています。

 

その活動は、少しずつ注目を集めるようになり、最近ではサルデーニャだけではなくイタリア、海外のの新聞やテレビ局からの取材も増えているようです。

 

Taru Labも日本から初めてのこのエコミュージアムの会員となりましたが、、ここ日本でもこのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウとワイン、そこにまつわるサルデーニャの文化の素晴らしさを伝えていければと思っています!

 

 

Vernaccia di Oristano エコミュージアムのキャラクターと会員証

エコミュージアムのキャラクターと会員証

 

まずはこのワインの美味しさを皆さんと共有し、たくさんの人に飲んでもらえることで、生産者たちが良いワインを作り、供給していける場が広がっていけるようにと、試飲などでご紹介を続けています。

 

今はコロナ禍でまだ実現できずにいますが、今後はヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの生産者の紹介やその背景などもお伝えできるような、企画展や勉強会なども少しずつ計画していますので、どうぞお楽しみに!

 

では、今日はこの辺で。

まだまだ寒さは続きそうですが、 どうぞお元気にお過ごしください。

 

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Letters from the Cellar #13

 

For those who know Manolo, you are well aware of his passion for a wine that it is inseparably tied to his cultural background.
A wine produced from a grape with 3000 years of history through a unique winemaking technique that makes it so special, with its extraordinarily complex aroma and taste. 

The saccharomyces cerevisiae flor yeast, capable of surviving high concentration of alcohol, at the end of the alcoholic fermentation goes up the surface of the wine. It then forms a biofilm that protect the liquid, aged in partially unfilled barrels, from excessive oxidation.

A gem of world oenology, Vernaccia di Oristano.
A wine that has deep roots in its land, its culture, its traditions and its people.
For too long forgotten and relegated to a local dimension instead of shining as an excellence and an ambassador of Sardinia to the world.
Within the area of the Tirso River Valley, the Vernaccia di Oristano grape is grown across 17 communes in which, by law, the wine by the same name can be produced.

This link between Vernaccia di Oristano and its place of origin was one of the drivers for the creation of the Ecomuseo del Vernaccia di Oristano, a cultural association based in Tramatza, we are proud members of. 
It has the aims to promote, safeguard, share and help understand a wine with a millennial history.
The Ecomuseo, whose current president is Davide Orro from Famiglia Orro, was created as a platform for dialogue, collaboration, local development through the key roles of the seven remaining producers of Vernaccia di Oristano, different level of government, local associations, quality hospitality operators and the broader community.
A place where time stops and you are catapulted in the rich history of this wine.
The pandemic, that is still affecting our lives, has slowed down the possibilities and the potential of this association, that in such a short time of existence was capable of bringing together key stakeholders of the region.
Congratulations to who contributed to the creation of what will become a cornerstone for the local development of the Valle del Tirso region.

 

Yours sincerely,

Taru Lab

Letter #12 Taru Lab & Osteria Tacchini サルデーニャワインペアリングディナー

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2022年、あけましておめでとうございます!

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

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昨年はコロナ禍が続き、自粛生活やいろいろなイベント中止が続いていましたが、今年は少しずつアクティブで良い一年にしたいものですね。

Taru Lab では今年もサルデーニャの生産者と共に、より良い製品と現地の情報をお届けして行きたいとますます張り切っています。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

 

ところで、年末年始でバタバタしているうちにすっかり遅くななってしまいましたが、今回は昨年11月末に久しぶりに開催した札幌でのTaru Labワイン会のご報告を。

しばらくの間、催事やイベント、ワイン会もできずにいましたが、 レストランでのワインペアリング会も本当に久しぶりで、振り返ってみるとなんと1年半ぶりでした!

 

Taru Lab x Osteria tacchini ワイン会メニュー
Taru Lab x Osteria tacchini ワイン会のテーブルセッティング
メニューとワイン会のテーブルセッティング

場所は札幌のOsteria Tacchini(オステリア タッキーニ)さんにて。

オープンキッチンのこじんまりとしたおしゃれな店内、シェフの菊地高章氏はイタリアや東京の有名イタリアンレストランでも修行をされたモダンイタリアンの人気店です。

 

ワイン会のタイトルは、その名もサルデーニャワインペアリングディナー!

今回は樽ラボでワインとリキュールを先に選ばせていただいたのですが、久しぶりのワイン会ということもあり、各生産者からペアリングの面白そうなものをということで、ヴェルナッチャワイン1種、白ワイン2種、赤ワイン2種、リキュール1種の計6種をチョイスしてみました。

選んだワインやリキュール一つ一つには菊池シェフがぴったりのお料理をプランニングしてくれ、メニューは贅沢な6コースペアリングメニューとなりました。

 

写真はワインのラインナップ。

FAmiglia Orro Karesia 2011 ファミリア・オロ カレージア 2011

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを桜樽で塾生のフロールワイン、カレージア

インコントゥル Tenute Aini Vini Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019 Quartomoro di Sardegna Memorie di Vite NRG Nuragus di Cagliari DOC 2018

白はヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオールとヌラグス

Alba & Spanedda Cagnulari Isola dei Nuraghi IGT 2019 カンニュラリ Cantina Sociale di Dorgali  Hortos Isola dei Nuraghi IGT 2014 カンノナウ・シラー

赤はカンニュラリとカンノナウ・シラー 

 

実はオステリアタッキーニさんは、私たちTaru Labが3年半前にオーストラリアから北海道に移住して来てすぐ、イタリアからワインやリキュールを輸入始めたばかりの頃に、はじめて札幌でのワイン会をさせていただいた思い出の場所でもあります。

今回のワイン会の計画は、コロナ前からタッキーニさんと温めていたのですが、開催の日程が決まりそうになると、忌まわしい緊急事態宣言などが発令され、何度か延期になっていた経緯があり、当日まで本当に開催できるのかとドキドキでした。

結果的にはそんな心配は何処へやら、当日は満員御礼、キャンセルもなく、賑やかでとても素晴らしいワイン会となりました!

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー

グラスも磨いてワイン会、スタンバイ

やはり2回目ということもあり、普段からタルラボのワインを熟知していただいてくれているタッキーニさんのシェフとスタッフ、私たちも一緒にまるでチームのような阿吽の呼吸も心地よく、みんなで最高のペアリングを完成させようという意気込みで私たちも一緒に本当に楽しませていただきました。

Famiglia Orro Karesia2011 ファミリア・オロ カレージア2011

脂ニシンのマリネとゴルゴンゾーラソース

アンティパストのニシンのお料理がファミリア・オロ  カレージア 2011(ヴェルナッチャ フロールワイン )がぴったりですぎで最初からテンションが上がります。この桜樽で熟成のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、限定500本以下という希少なワイン。写真にはないのですが、ファミリア・オロの絶品オリーブも合わせていただきました。

 

菊地シェフの斬新なアイディアのワインとお食事のペアリングは、その食材の組み合わせもプレーティングもとても素晴らしいのですが、オープンキッチンで調理の様子を眺めるライブ感も最高で。ワインとお料理が登場する度に、シェフの笑顔とお客さんの歓声が!

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナーの風景

キッチンで真剣な面持ちの菊地シェフ

Tenute Aini Vini Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019 テヌテ・アイーニ・ヴィーニ インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019

白老サーモンのテリーヌ

こちらのお料理にはムール貝サルデーニャサフランマヨネーズとファミリア・オロ特製レモンソースが添えてあり、テヌテ・アイーニ・ヴィーニ インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019(ヴェルメンティーノ 白)を合わせて。サフランとレモンソースが味わいを高めてくれ、Taru Labでも定番のガッルーラ地方のヴェルメンティーノが爽やかかつブレないペアリングでした。

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー Quartomoro di Sardegna Memorie di Vite NRG Nuragus di Cagliari DOC 2018

白子のインパデッラ マッシュルームとお芋のサラダ

白子とマッシュルームにクアルトモロ・ディ・サルデーニャのメモリエ・ディ・ヴィーテ NRG (ヌラグス 白)2018の合わせて、菊地シェフがニヤリとしながらご自身でもペアリングを確認。うなずくマノロ(笑)。これだからペアリングは楽しいと思わされる難しそうで興味深い組み合わせ。

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー Alba & Spanedda Cagnulari Isola dei Nuraghi IGT 2019

アマゾンカカオを練り込んだニョケッティサルディ 蝦夷鹿のラグーソース

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー アマゾンカカオ

アマゾンカカオ!

アマゾンカカオを練りこんだ自家製ニョケッティサルディと鹿肉のラグーにアルバ&スパネッダ カンニュラリ2019(カンニュラリ 赤)を合わせて。しっかりとしたボディーに果実味のあるカンニュラリワインが合わないわけがない大満足なペアリング!大きなアマゾンカカオの塊を鑑賞しながら、笑。

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー Cantina Sociale di Dorgali  Hortos Isola dei Nuraghi IGT 2014

仔羊の炭火焼き

そして、最後のお料理、サルデーニャ島といえば!の仔羊の炭火焼には、この日皆さん赤ワインが楽しみにしていた、サルデーニャワインの中でも最高峰、パワフルで気品のあるワイン、キャンティーナ・ドルガーリ オルトス 2014(60%カンノナウ・40%シラー 赤)に合わせて。至福の組み合わせで、もちろん言うことなしです。

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー Cantina Sociale di Dorgali  Hortos Isola dei Nuraghi IGT 2014

力強く気品溢れるオルトス 2014

そして、デザートの自家製ミルクジェラートの後は、Taru Labのワイン会では〆の定番、オルゴーソロ村のクラフトリキュール、カル・ミルトを楽しみ、余韻に浸りました。

 

Taru Lab x Osteria Tacchini サルデーニャワインディナー  Orgosolo Liquori CaRu Il Mirto

食事の終わりはオルゴーゾロ村のミルトリキュール

 

ワイン会では、第一回目からのお馴染みの方から、今回初めていらっしゃった方も皆さんこの日を本当に楽しみにされていたとお聞きし、またこうやってタッキーニさんともお互いの成長を確認し合いながらワイン会ができたことなど、3年半を振り返りながらなんだか感慨深い気持ちで胸がいっぱいになりました。

 

ご参加の皆様、タッキーニスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

 

Taru Lab x Osteria Tacchini Manolo & Yui
Taru Lab x Osteria Tacchini ワイン会の後の記念撮影
Taru Lab x Osteria Tacchini Asako & Yui
Osteria Tacchiniのスタッフと記念撮影

 

今年はまたワイン会やイベントが少しずつできるようにと願っています。

次回のワイン会は2月。こちらも札幌の話題のイタリアンレストランTeatro di Massaさんでヴェルナッチャディオリスターノとニエデラをテーマにしたとても珍しいワイン会です。

ワイン会の方はすでに満席となってしまいましたが、こちらのレポートもどうぞお楽しみに!

 

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Letters from the Cellar #12

 

Happy New Year Everyone! Wishing you all the best for 2022.
With the festive season’s break out of the way, it’s time for a quick update.

As snow unmercifully hit Otaru, on 24 November we travelled to an autumn-like looking Sapporo for the first event after a long time.
In February 2020, COVID abruptly put an end to our favorite activity: traveling through Japan for wine pairing events with restaurants.

We felt that starting at Osteria Tacchini was the the most natural thing to do, as they were the first restaurant to work with us in Japan since we moved here.
It was great to see a mix of familiar and new faces.

The menu created by Chef Takaaki Kikuchi featured a wide spectrum of aromas and tastes that made wine pairing very exciting.

Marinated herrings with Gorgonzola sauce on a wholemeal bruschetta, served with Famiglia Orro’s olives (Oia Pistada) 
paired with
Famiglia Orro Karesia Valle del Tirso IGT 2011
A rare gem aged for 5 years in partially unfilled cherry wood barrels under a veil of flor yeast. Less than 500 bottles produced. This pairing was sensational and set the pace for the rest of the night.

Shiraoi’s salmon terrine, with mussles and Sardinian saffron mayonese, and a touch of Famiglia Orro’s Lemon Sauce (Salsa al Limone Piccante)
paired with
Tenute Aini Vini Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019 
A very expressive wine from the natural home of Vermentino, Gallura. A Taru Lab’s classic!

Seared shirako with potato purée and button mushroom 
paired with
Quartomoro di Sardegna Memorie di Vite NRG Nuragus di Cagliari DOC 2018 
This was probably the most challenging pairing. A few second pause after tasting, a quick gaze to the chef. Success!

Freshly made gnocchetti sardi with Hokkaido deer ragù and Amazon Cacao
paired with
Alba & Spanedda Cagnulari Isola dei Nuraghi IGT 2019 
Really loved how the deer ragu, the cacao, and the full body fruit-flavor packed Cagnulari worked beautifully together on the palate.

Charcoal grilled lamb
paired with
Cantina Sociale di Dorgali Hortos Isola dei Nuraghi IGT 2014
A powerful blend of 60% Cannonau and 40% Syrah paired with grilled lamb. It couldn't go wrong. 

Chef-made Milk Gelato

Orgosolo Liquori CaRu Il Mirto 
We closed the meal, as in the best Sardinia’s tradition, with mirto berry liqueur.

We really hope this was just the first of a long series of events to showcase the wonderful world of Sardinian wines paired with food cooked with passion and skills, as the result of study and research of aromas, tastes and pairing components.

Next stop, 9 February in Sapporo at Teatro di Massa, where we will be talking about and tasting Famiglia Orro’s Vernaccia di Oristano and Nieddera, paired with an explosion of flavors created by chef Yuuya Nitta. Sorry, the event is fully booked. Please stay tuned for future ones.

Yours sincerely,

Taru Lab

 

Letter #11 ウェブサイトリニューアルと久しぶりのワイン会

Taru Lab イタリアサルデーニャのクラフトワインとオリーブオイル

 

こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

 Taru Lab Wine Shop  ←こちら

 

味覚の秋ですね。

この時期は美味しい食材と合わせて、ワインもますます美味しく感じる季節です。

前回は、イタリアサルデーニャ島での秋の楽しみについて触れましたが、今年はイタリアには行けずとも、北海道ならではの秋の楽しみ方も色々発見することができました!

 

Taru Lab 北海道の秋

森の中では美しい紅葉が

Taru Lab 秋のキノコ狩り

森の中でキノコを物色

Taru LAb キノコとイタリアワインのペアリング

キノコ発見♡


その中でも、自然の中でのキノコ狩りはこの秋の一番のハイライト。Taru Labの食卓にもキノコ料理に赤ワインの組み合わせが幾度か登場しました。

採ってきたばかりのキノコは、すぐにマノロの手で美味しいパスタに変身。友人と一緒に収穫を祝いつつ、美味しいワインとパスタを楽しむという贅沢なご褒美でした。

キノコ料理に合わせたのは、クアルトモロ・ディ・サルデーニャのBVL(ボヴァーレ)。90年の樹齢、古木のボヴァーレグランデグレープ(サルデーニャの土着品種)から作られたこのワインは、深みのある複雑な風味とエレガントな味わいが秋のメニューにぴったりでした。

 

Taru Lab キノコでイタリアワインペアリング

Quartomoro di Sardegna BVL サルデーニャ島の土着品種ボヴァーレ赤ワイン

キノコとワインのペアリング

Taru Lab ウェブサイト、リニューアルまでの長い道のり

ところで。

この度、念願だったTaru Labウェブサイト、オンラインショップのリニューアルが完成しました!

 

今までのTaru Lab ウェブサイトはシンプルさが良いという反面、ワインショップ(オンラインショップ)だというのが、わかりにくいという声もあり、商品も探しにくかったり、分かりにくかったりしているのでは?と、私たちもずっと気になっていました。

そんな中、昨年からの度重なるコロナ禍で、小樽も緊急事態宣言下となり、度重なる店舗の休業や時短営業が続く中、幸か不幸かいつもより時間ができたこともあり、今やらなくてどうする! と、リニューアルプロジェクトにやっと重い腰を上げました。(ちょっと大げさですが、笑。)

 

今年5月くらいから少しずつリニューアルのアイディア案を考え、構成案を練りながら、 オンラインショップにも詳しいプロの方にもアドバイスをいただきながら、 何度も修正や調整を加えながら進めてきました。気がついたら、着手してから完成まで、なんと半年近くもかかってしまいましたが。

Taru Lab Online Shop リニューアル サルデーニャのクラフトワインとオリーブオイル

リニューアルしたTaru Lab ウェブサイト!

Taru Lab - イタリア島から直輸入、こだわりのワインと食材のお店

トップページにはこんな短い自己紹介も写真と共に入れてみました。

なかなか自分たちのことを一言で端的に表現するのって難しいものですね。

サルデーニャ島、ガッルーラ地方のヴェルメンティーノの畑

自己紹介の写真はガッルーラ地方、ヴェルメンティーノの畑の前で

 

今回のリニューアルで目指したのはこちら

・シンプルで素敵なデザイン

・写真や文章を充実させて、読んで楽しくためになる内容

・使いやすいメニューでワインや食品の商品情報が見つけやすく

 

出来上がりはいかがでしょうか?

リニューアルで少し進化したTaru Lab のWebサイト。

もちろんまだまだパーフェクトとは言えませんが、これからも手直ししながら、より良いウェブサイトづくりを目指していきたいと思っています。

良かったら覗きにきてくださいね。

気になったことや感想なども、遠慮なく教えていただけたら嬉しいです!

 

久しぶりにワイン会も

とにかく誰もが大人しくひっそりと自粛ばかりしていたこの1年半。最近では少しずつ世の中も落ち着いてきた感じもあり、そろそろ楽しいことも始めたいですね。

Taru Labもやっと活動開始で、ワイン会も少しずつ再開しようといろいろ計画中です。

第一弾は11月25日(木)、札幌のモダンイタリアン、オステリア・タッキーニさんにて。

Taru Labセレクトのイタリア・サルデーニャワイン5種とリキュール1種に菊池シェフがこの日のための特別メニューでペアリングしてくれるという、贅沢なワイン会となりそうです。

 

Taru LAb イタリアサルディーニャワイン

久しぶりのワイン会のラインアップ

オステリア・タッキーニさんでは、日頃からTaru Labのワインもお取り扱いいただいており、菊池シェフの美味しいお料理とサルデーニャ島のクラフトワインがお楽しみいただけます。そんなタッキーニさんのお客様の中には、Taru Labワイン会を心待ちにしていただいていた方も多かっとお聞きし、なんだか嬉しくなりました。

このワイン会の様子は、このブログでも改めてご報告しますね。

そして、これからは色々楽しいワイン会を企画できればと思っています。

どうぞお楽しみに!

 

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Letters from the Cellar #11

It has been a while since we last sat down to write about some amazing memories of Sardinian’s autumn. Today we finally got some free time to share some news.

Over the last few weeks we have been very busy renewing our website and online shop to make it easier to navigate. Please just have a look and tell us what you think!

We have also recently found some time to explore Otaru surroundings, with mushroom picking being one of the highlights. Needless to say that the mushrooms did not survive the day, making a mouthwatering condiment for a pasta dish prepared for some friends by Manolo. It was all paired with a glass of BVL, a very concentrated, persistent and elegant wine produced by Quartomoro di Sardegna from Bovale grapes from 96 years old vines! Well, it was a treat!

Wine pairing, yes, we almost forgot…It takes us to the our next plans over the upcoming months, when we will be organizing a number of events across Japan. First stop, on 25 November, Osteria Tacchini in Sapporo, where Chef Takaaki Kikuchi has been challenged to pair his flavors and gorgeous plating with five Sardinian wines and a liqueur.

A full report will follow after the dinner event.

Stay tuned.

Yours sincerely,

Taru Lab