Letter #12 Taru Lab & Osteria Tacchini サルデーニャワインペアリングディナー
2022年、あけましておめでとうございます!
イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。
Taru Lab Wine Shop ←こちら
昨年はコロナ禍が続き、自粛生活やいろいろなイベント中止が続いていましたが、今年は少しずつアクティブで良い一年にしたいものですね。
Taru Lab では今年もサルデーニャの生産者と共に、より良い製品と現地の情報をお届けして行きたいとますます張り切っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
ところで、年末年始でバタバタしているうちにすっかり遅くななってしまいましたが、今回は昨年11月末に久しぶりに開催した札幌でのTaru Labワイン会のご報告を。
しばらくの間、催事やイベント、ワイン会もできずにいましたが、 レストランでのワインペアリング会も本当に久しぶりで、振り返ってみるとなんと1年半ぶりでした!
場所は札幌のOsteria Tacchini(オステリア タッキーニ)さんにて。
オープンキッチンのこじんまりとしたおしゃれな店内、シェフの菊地高章氏はイタリアや東京の有名イタリアンレストランでも修行をされたモダンイタリアンの人気店です。
ワイン会のタイトルは、その名もサルデーニャワインペアリングディナー!
今回は樽ラボでワインとリキュールを先に選ばせていただいたのですが、久しぶりのワイン会ということもあり、各生産者からペアリングの面白そうなものをということで、ヴェルナッチャワイン1種、白ワイン2種、赤ワイン2種、リキュール1種の計6種をチョイスしてみました。
選んだワインやリキュール一つ一つには菊池シェフがぴったりのお料理をプランニングしてくれ、メニューは贅沢な6コースペアリングメニューとなりました。
写真はワインのラインナップ。
実はオステリアタッキーニさんは、私たちTaru Labが3年半前にオーストラリアから北海道に移住して来てすぐ、イタリアからワインやリキュールを輸入始めたばかりの頃に、はじめて札幌でのワイン会をさせていただいた思い出の場所でもあります。
今回のワイン会の計画は、コロナ前からタッキーニさんと温めていたのですが、開催の日程が決まりそうになると、忌まわしい緊急事態宣言などが発令され、何度か延期になっていた経緯があり、当日まで本当に開催できるのかとドキドキでした。
結果的にはそんな心配は何処へやら、当日は満員御礼、キャンセルもなく、賑やかでとても素晴らしいワイン会となりました!
やはり2回目ということもあり、普段からタルラボのワインを熟知していただいてくれているタッキーニさんのシェフとスタッフ、私たちも一緒にまるでチームのような阿吽の呼吸も心地よく、みんなで最高のペアリングを完成させようという意気込みで私たちも一緒に本当に楽しませていただきました。
アンティパストのニシンのお料理がファミリア・オロ カレージア 2011(ヴェルナッチャ フロールワイン )がぴったりですぎで最初からテンションが上がります。この桜樽で熟成のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、限定500本以下という希少なワイン。写真にはないのですが、ファミリア・オロの絶品オリーブも合わせていただきました。
菊地シェフの斬新なアイディアのワインとお食事のペアリングは、その食材の組み合わせもプレーティングもとても素晴らしいのですが、オープンキッチンで調理の様子を眺めるライブ感も最高で。ワインとお料理が登場する度に、シェフの笑顔とお客さんの歓声が!
こちらのお料理にはムール貝のサルデーニャ産サフランマヨネーズとファミリア・オロ特製レモンソースが添えてあり、テヌテ・アイーニ・ヴィーニ インコントゥル ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオール 2019(ヴェルメンティーノ 白)を合わせて。サフランとレモンソースが味わいを高めてくれ、Taru Labでも定番のガッルーラ地方のヴェルメンティーノが爽やかかつブレないペアリングでした。
白子とマッシュルームにクアルトモロ・ディ・サルデーニャのメモリエ・ディ・ヴィーテ NRG (ヌラグス 白)2018の合わせて、菊地シェフがニヤリとしながらご自身でもペアリングを確認。うなずくマノロ(笑)。これだからペアリングは楽しいと思わされる難しそうで興味深い組み合わせ。
アマゾンカカオを練りこんだ自家製ニョケッティサルディと鹿肉のラグーにアルバ&スパネッダ カンニュラリ2019(カンニュラリ 赤)を合わせて。しっかりとしたボディーに果実味のあるカンニュラリワインが合わないわけがない大満足なペアリング!大きなアマゾンカカオの塊を鑑賞しながら、笑。
そして、最後のお料理、サルデーニャ島といえば!の仔羊の炭火焼には、この日皆さん赤ワインが楽しみにしていた、サルデーニャワインの中でも最高峰、パワフルで気品のあるワイン、キャンティーナ・ドルガーリ オルトス 2014(60%カンノナウ・40%シラー 赤)に合わせて。至福の組み合わせで、もちろん言うことなしです。
そして、デザートの自家製ミルクジェラートの後は、Taru Labのワイン会では〆の定番、オルゴーソロ村のクラフトリキュール、カル・ミルトを楽しみ、余韻に浸りました。
ワイン会では、第一回目からのお馴染みの方から、今回初めていらっしゃった方も皆さんこの日を本当に楽しみにされていたとお聞きし、またこうやってタッキーニさんともお互いの成長を確認し合いながらワイン会ができたことなど、3年半を振り返りながらなんだか感慨深い気持ちで胸がいっぱいになりました。
ご参加の皆様、タッキーニスタッフの皆様、本当にありがとうございました!
今年はまたワイン会やイベントが少しずつできるようにと願っています。
次回のワイン会は2月。こちらも札幌の話題のイタリアンレストランTeatro di Massaさんでヴェルナッチャディオリスターノとニエデラをテーマにしたとても珍しいワイン会です。
ワイン会の方はすでに満席となってしまいましたが、こちらのレポートもどうぞお楽しみに!
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Letters from the Cellar #12
Happy New Year Everyone! Wishing you all the best for 2022.
With the festive season’s break out of the way, it’s time for a quick update.
As snow unmercifully hit Otaru, on 24 November we travelled to an autumn-like looking Sapporo for the first event after a long time.
In February 2020, COVID abruptly put an end to our favorite activity: traveling through Japan for wine pairing events with restaurants.
We felt that starting at Osteria Tacchini was the the most natural thing to do, as they were the first restaurant to work with us in Japan since we moved here.
It was great to see a mix of familiar and new faces.
The menu created by Chef Takaaki Kikuchi featured a wide spectrum of aromas and tastes that made wine pairing very exciting.
Marinated herrings with Gorgonzola sauce on a wholemeal bruschetta, served with Famiglia Orro’s olives (Oia Pistada)
paired with
Famiglia Orro Karesia Valle del Tirso IGT 2011
A rare gem aged for 5 years in partially unfilled cherry wood barrels under a veil of flor yeast. Less than 500 bottles produced. This pairing was sensational and set the pace for the rest of the night.
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Shiraoi’s salmon terrine, with mussles and Sardinian saffron mayonese, and a touch of Famiglia Orro’s Lemon Sauce (Salsa al Limone Piccante)
paired with
Tenute Aini Vini Incontru Vermentino di Gallura Superiore DOCG 2019
A very expressive wine from the natural home of Vermentino, Gallura. A Taru Lab’s classic!
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Seared shirako with potato purée and button mushroom
paired with
Quartomoro di Sardegna Memorie di Vite NRG Nuragus di Cagliari DOC 2018
This was probably the most challenging pairing. A few second pause after tasting, a quick gaze to the chef. Success!
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Freshly made gnocchetti sardi with Hokkaido deer ragù and Amazon Cacao
paired with
Alba & Spanedda Cagnulari Isola dei Nuraghi IGT 2019
Really loved how the deer ragu, the cacao, and the full body fruit-flavor packed Cagnulari worked beautifully together on the palate.
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Charcoal grilled lamb
paired with
Cantina Sociale di Dorgali Hortos Isola dei Nuraghi IGT 2014
A powerful blend of 60% Cannonau and 40% Syrah paired with grilled lamb. It couldn't go wrong.
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Chef-made Milk Gelato
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Orgosolo Liquori CaRu Il Mirto
We closed the meal, as in the best Sardinia’s tradition, with mirto berry liqueur.
We really hope this was just the first of a long series of events to showcase the wonderful world of Sardinian wines paired with food cooked with passion and skills, as the result of study and research of aromas, tastes and pairing components.
Next stop, 9 February in Sapporo at Teatro di Massa, where we will be talking about and tasting Famiglia Orro’s Vernaccia di Oristano and Nieddera, paired with an explosion of flavors created by chef Yuuya Nitta. Sorry, the event is fully booked. Please stay tuned for future ones.
Yours sincerely,
Taru Lab