Taru Lab - Letters from the Cellar

小樽のクラフトワインショップ樽ラボが世界に発信!

Letter #09 サルデーニャ島で5世代続くアグリツーリズモ、イル・ジリオ

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こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

 Taru Lab Wine Shop  ←こちら

 

今年は暑い夏の後に大雨の被害が続いていますね。

小樽は8月に入って急に涼しくなり、もう秋がきてしまったのかな?とちょっぴりさみしく感じる今日この頃です。

 

ところで、Taru Labというとサルデーニャワインやリキュールを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はTaru Lab、それだけではないのです、笑。

 

サルデーニャ島はワインだけではなく、伝統的で島独特の食文化があります。また、オーガニックやサステナブルファーミングが広く普及していることでも知られ、島には安全で最高品質の材料を使ったおいしい物で溢れていています。Taru Labではそんなサルデーニャ島の本格的スローフードにも注目しているのですが、その中でもサルデーニャ産のオリーブの実から丁寧に作られる、最高品質のエクストラヴァージン・オリーブオイルは、私たちが初めて味わってから、心から愛してやまないお気に入りの一つとなりました。

そんな訳で、Taru Labではワインやリキュールの他にも、私たちのお気に入りのオリーブオイルを始め、美味しいサルデーニャの食材も少しずつアイテムが増えています。

 

Il Giglio Treslizos  トレスリゾス サルデーニャ産のエクストラヴァージンオリーブオイル

サルデーニャ島で出会った素晴らしいエクストラヴァージン・オリーブオイル

 

今日はTaru Labでもファンが多い、フレッシュで繊細な驚きの味わいのオーガニックオリーブオイル、“イル・ジリオ”の生産者、サルデーニャ島で5世代続くアグリツーリズモ・イル・ジリオをご紹介します。

 

Il Giglio Agriturisumo アグリツールズモ イル・ジリオ
Il Giglio イル・ジリオのオリーブ畑
アグリツーリズモ イル・ジリオの入り口とオリーブ畑

オリスターノの隠れ家、イル・ジリオ

イル・ジリオはマノロの故郷オリスターノ市の郊外、ティルソ川が悠々と流れる美しい平野にある、地元でも人気のある隠れ家的存在の家族経営の*アグリツーリズモ 。広々とした手入れの行き届いた農園を所有し、その材料からチーズや肉製品、オリーブオイル他、たくさんの美味しい食品を生産、加工し、自ら経営するレストランや宿泊施設で提供しています。

*アグリツーリズモ: イタリアにはアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光) が一つになったアグリツーリズモという言葉があります。これは主に家族経営の小さな農家が自分達の生産物や伝統的農業生産物などを生産しながら、農業に密接した活動の一環としてレストランや宿を経営しイベントなども催す形態のことを指し、サルデーニャにもたくさんのアグリツーリズモが存在しています。

Il Giglio イル・ジリオ外観

Il Giglio イル・ジリオレストラン

Il Giglio イル・ジリオインテリア

石造りの外観と店内

レストランではアンティパスト(前菜) に始まり、美味しいチーズ、シャルキュトリーなどの肉の加工品や野菜、そして自家製のパスタ料理やお肉料理、デザートなど、全てにオーガニックの最高品質の地元の材料を使用したお料理が振る舞われます。レストランは石造の外観と内装で、趣のあるインテリアにはサルデーニャのアンティークの工芸品があちこちに飾られ、そのセンスも抜群。目でも舌でも楽しめる本当に素敵な空間です。

 

Il Giglio イル・ジリオ自家製生ハム
Il Giglio イル・ジリオ自家製チーズとジャム
Il Giglio イル・ジリオブルスケッタ
盛り付けも華やかなアンティパスト(前菜)
Il Giglio サルデーニャのパスタ
Il Giglio サルデーニャのパスタフレゴラ
Il Giglio サルデーニャのラビオリ
サルーデーニャ島のパスタもすべて手作り
Il Giglio サルデーニャ島の伝統的パスタ
Il Giglio メインディッシュ
Il Giglio 料理
手打ちのパスタと道具・お料理の数々

 

イル・ジリオの5世代続くビオへのこだわり

ここでは、この美食天国のようなレストランを運営するだけでなく、イル・ジリオの一家が1857年から環境を保護しながら守り続けてきた自社農場が、現在では5世代目のイル・ジリオ、オルーファミリーによって管理運営されています。彼らの農場は徹底したビオやサステナブルファーミングの理念で管理され、サルデーニャ島の自然環境の保護や新しい世代への環境や食文化の継承にも力を注いでいます。

 

イル・ジリオのレストランや宿泊施設では、地元の食材を使った美味しい料理が提供されるのはもちろん、農地も自分たちで管理し、食材自体も彼らが丹精込めて育てています。その農産物や食材からは加工食品などの製品が丁寧に作られ、生産、調理、製造、そしてお客様に提供するところまで、第三者や中間業者を一切介入せず、一貫して自分たちだけでやり通すというこだわりです。これもイル・ジリオらしく、お客様に最高の品質のものをお届けしたいという深い愛情を感じます。

 

Il Giglio Agriturismo  オーガニックにこだわるイル・ジリオアグリツーリズモ

環境やオーガニックにこだわるアグリツーリズモ

ワインラバーのアントネッラとその兄弟の営むアグリツーリズモ

イル・ジリオはアントネッラとアンナ、そしてフランチェスコの3人の兄弟が核となって運営されていますが、その中でもカリスマ的魅力がある社交的な性格のアントネッラは、現役で活躍するソムリエでもあります。いつも色々なプロジェクトで忙しく飛び回っている彼女は、大のワインラバーでもあり、私たちもソムリエの友人を通じて、アントネッラ と知り合いになることができ、そのおかげで、この素晴らしいイル・ジリオと彼女の手がける素晴らしいオリーブオイルを知ることができたのは、とても幸運なことでした!

 

Il Giglio Antenella
Il Giglio Antenella & Taru Lab
サルデーニャ島でのアントネッラとTaru Labの二人

彼女は、今ではオリーブオイルやワインのこと、サルデーニャの文化のことを一緒に話すことができる、サルデーニャの大切な友達の一人でもあり、私たちのサルデーニャ滞在中は イル・ジリオのレストランを訪れて、美味しいサルデーニャ料理に舌鼓を打ちに行くのも楽しみの一つとなりました。

 

樹齢100年以上のセミダナ種100%のオーガニックオリーブオイル

5ヘクター以上ある彼らの広大な農地では1000本以上のオリーブの木が栽培されていていますが、そのほとんどは100年以上の樹齢の立派な大木。そこから収穫されるセミダナ種のオリーブの実は、サルデーニャの中でも特にオリスターノで育つ土着品種で、このオリーブからは、イル・ジリオの看板商品 、香り高く味わい深いエクストラヴァージン・オリーブオイル、トレスリゾスが生み出されます。

 

Il Giglio樹齢100年のオリーブの木セミダナ
Il Giglioオリーブの収穫
Treslizos Olive Oil トレスリゾス エクストラヴァージン・オリーブオイル
樹齢100年以上のオリーブの木からつくられる香り高いトレスリゾス

トレスリゾスはイルジリオのオリーブの畑で採れたオーガニック栽培のセミダナ種のオリーブ100%を使って生産される、国際的にも最高評価を獲得している、トップクオリティーの希少なオリーブオイルです。その味わいは、まるでオリーブをそのまま搾ってジュースにしたよう。アーモンドやトマトの葉の香りと共に、質の高いオリーブオイルにある複雑味の中に、スパイシーさや軽い苦味なども感じられます。

 

Il Giglio アンナとアントネッラ オリーブの収穫

オリーブの収穫をするアンナとアントネッラ姉妹

 

 

スローフード協会認定。サルデーニャ産の世界最高品質のオリーブオイル

このオリーブオイル作りは、特にアントネッラとアンナ姉妹が長い間情熱を注いできたプロジェクトで、彼女たちの妥協を許さない完璧で真面目な仕事ぶりが、このように素晴らしいオリーブオイルを生み出しました。今では、トレスリゾスは地元のみならず、イタリア国内、海外でも大変高く評価され、その高品質で超越した香りや味わいは、世界のオリーブオイル500選に毎年選ばれ、イタリアソムリエ協会のオリーブオイル部門でもいつも最高賞を獲得、毎年数々のオリーブオイルの品評会で素晴らしい功績を残し続けています。イル・ジリオはイタリアスローフード協会からも、イタリアの最高品質のオリーブオイルの生産者として認定されていて、ボトルにはスローフードの公式認定書が添付されています。

 

Il Giglioの環境にもこだわったオリーブ畑

サルデーニャのオリーブセミダナ種

スローフード協会でも毎年受賞の実力派オリーブオイル

オリーブオイルの品評会で数々の受賞をし続けています

セミダナ種100%のトレスリゾス・オリーブオイルはスローフード協会からもお墨付き

 

イル・ジリオを通して本物のスローフード体験

このように、5世代に渡って、土壌や環境、そこから生まれる生産物に真剣に取り組んできたイル・ジリオの食品は、どれも完成された素晴らしい味わいがあり、その一つ一つに物語や歴史、哲学があり、その話を聞くのもとても楽しいひと時です。

 

このような長い年月を経て培ってきた、彼らの環境やオーガニックへのこだわりが生んだ製品を通して、サルデーニャ島の本物のスローフード体験できるのはとても嬉しいことです。

 

ガイドブックの受賞歴
オリスターノの馬のお祭りのデコレーション
入り口にはガイドフックなどでの受賞のシールが数々

 

私たちも、いつも愛用しているこの美味しいオリーブオイル。

写真は小樽産の雲丹パスタにたっぷりとトレスリゾスオリーブをかけて。一緒に合わせるワインも、オリスターノ近くのアルボレア村で作られた、クアルトモロ・ディ・サルデーニャのQ(クー)スパークリングワイン、ヴェルメンティーノグレープのメトドクラシコです。

 

Treslizos トレスリゾスとウニパスタ Qスパークリング
Treslizos トレスリゾスと海の幸 お刺身 サルデーニャのワインと
トレスリゾスを使ったウニのパスタと海の幸・Qスパークリングと一緒に

 

イル・ジリオのスローフードの世界はお楽しみいただけましたか?

次回は、イルジリオでのサルデーニャの伝統的お料理やワインとの組み合わせなどにも触れて見たいと思うのでお楽しみに!

 

美味しい食べ物の話でお腹が空いてきたので、今日はこの辺で。

 

アグリツーリズモ イル・ジリオとトレスリゾス エクストラヴァージンオリーブオイルはこちらをご覧ください。

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Letters from the Cellar #9

 
Not only wine at Taru Lab.


Our passion for excellent quality extra virgin olive oil is not a secret.


On a flat land in the River Tirso Valley, near Manolo’s hometown of Oristano, there is an hidden gem: a family owned agriturism, il Giglio. Surrounded by a spectacular farming landscape, it’s a place that is hard not to fall in love with.
 
An unmissable stop to enjoy delicious meals prepared with local produce. Seasonal ingredients are grown, bred and prepared within the borders of their farm.
 

Antipasto of cheese, cold cuts, olives and vegetables, homemade pasta, great meat dishes and of course traditional Sardinian sweets are only some of the delicacies awaiting once you enter the door of the beautiful hall.
 
Antonella (pictured with us), along with her sister Anna and brother Francesco, is the engine of il Giglio. Her energy and charm are addictive.
Antonella is also a professional sommelier and wine lover.



Other than running this gastronomy heaven, the Orrù Family have been custodian of that land since 1857 and their five hectares farm is now looked after by the family’s fifth generation.

Some 1000 olive trees, most of them being century old, produce the local cultivar, Semidana, typical of the area surrounding Oristano.
Treslizos, their monovarietal extra virgin olive oil produced by Semidana through biological agriculture, has been awarded multiple times locally, nationally and internationally.
 
A top quality oil with aromas of almond, tomato leaf; spicy with a touch of bitterness.
A drizzle of it on raw scallops and prawns or pasta with sea urchin accompanied by a glass of a sparkling vermentino, Q Metodo Classico produced by Quartomoro di Sardegna are treats hard to resist.
 
Il Giglio is part of the Slow Food Presidium for the promotion and safeguard of high quality Italian extra virgin olive oil.
 
Keep up the great work Antonella, Anna and Francesco!
 
Yours sincerely,

Taru Lab

 

Letter #08 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(2)

Famiglia Orro Entra in Famiglia エントラ・イン・ファミリアメイン

こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

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いかがお過ごしですか?

北海道はやっと少しずつ夏らしくなってきました。 木々のグリーンが鮮やかになり、花が色鮮やかに咲きほこり、一年の中でも鮮やかで気持ちの良い季節の到来です。小樽の海は日々青々と輝き始め、サルデーニャの海を思い浮かべています。

 

少し前に、このブログで、ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノについて触れましたが、今回はその続編。

今日はサルデーニャ島、トラマッツァ村のワイナリー、ファミリア・オロのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウとワインへの取り組み、そして"エントラ・イン・ファミリア"(ファミリーの一員になろう!)というプロジェクトについてご紹介します。

 

Famiglia Orro ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインの樽

ファミリア・オロのワイナリーの中、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインの樽

◆ファミリア・オロの名前を初めて聞いた方やヴェルナッチャディオリスターノって何?と思った方は、前回のブログも是非ご覧くださいね。(リンクはこちらから↓)

Letter #03 ファミリア・オロとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ - Taru Lab - Letters from the Cellar

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの由来と生産地

サルデーニャ島西部、オリスターノ、ティルソ川の流れるこの土地は3000年もの長い間、世界でも最古のブドウ品種の一つと言われているヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの故郷としても知られています。

古代ローマ人はその土地のワインという意味で「ヴェルナクルム」と名付け、このラテン語の言葉がヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの語源となったと言われています。

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウはオリスターノ市の近くの小さな地域、ティルソ川の下流の窪地を原産として栽培された時に限り、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノという名前でワインを生産することができます。

(ブドウとワインの名前が同じなので少し混乱しますね、笑)

 

独特な醸造法、フロール酵母を用いたイタリアワイン

そして、このヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインの特色の一つに、珍しいワイン醸造技術を使った独特な製法があります。フリーランジュース(ブドウをプレスしたワインを作る前のブドウジュース)を樽の中に少し隙間を残して注ぎ込み、野生酵母を入れて発酵させるのですが、その野生酵母の働きで産膜酵母(サッカロミセス・セレビシア・フロール)が生成され、このワインの個性的な特徴を生み出します。

 

もう少し詳しく説明すると、産膜酵母(フロール酵母 )が熟成しているワインの表面に形成され、アルコールを栄養にして香りの高いムルアイという複雑なアロマの分子を放出し、世界のワイン学の宝とも言われるヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインの特性が作り出されます。

なんとも興味深いワインです。

 

Famiglia Orro ヴェルナッチャフロール・産膜酵母生成1
Famiglia Orro ヴェルナッチャフロール産膜酵母生成2
Famiglia Orro ヴェルナッチャフロール産膜酵母生成3
ヴェルナッチャワインに形成された産膜酵母(サッカロミセス・セレビシア・フロール)

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが日の目を浴びなかった理由

とはいえ、この素晴らしい品質と特徴のあるヴェルルナッチャ・ディ・オリスターノワイン、色々理由はあるのですが、なかなかイタリアでも国際的にもそれほど日の目を浴びずに現在まで至っているのが残念なところです。

 

その原因はいろいろあるのですが、ワイン造りではどこの産地でも直面する可能性となる、消費者の嗜好の変化や市場のグローバル化、そこに色々な事情と生産者やワイン業界がこのワインの重要性を伝えきれていなかったなどの要因があったようです。

 

その結果、以前はヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが栽培されていた広大なぶどう畑は他のブドウ品種に植え替えられてしまったことで激減。生産者もすっかり減ってしまい、現在ではブドウ自体が絶滅の危機に直面するにまで至ってしまったのです。このままでは将来、次の世代にヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのブドウやワインを知ることや楽しむことができないのではないかとまで言われていて、そんなことにならないようになんとかこの危機を阻止したいものです。

 

Famiglia Orro Vernaccia di Oristano Davide Orro ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノブドウの収穫

ファミリア・オロのダヴィデとヴェルナッチャ・ディ・オリスターノグレープ

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを再び現代に息を吹き返す

そんな中、ごく最近になって、数人の生産者たちによってこのワインの価値が少しずつ再び見直されるようになってきました。その中でも重要な役割を果たしている一人がファミリア・オロのオーナー、ダヴィデ・オロ。ダヴィデはヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの可能性と重要性を若い頃から大学で研究しながら、自らもブドウ栽培とワイン醸造を手がけ、希少なヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを歴史や文化としての価値も含めてその存続に積極的に働きかけてきました。

 

その結果、いくつかの革新的なプロジェクトを通し、活動に加わるメンバーも徐々に増えてきており、今では他の生産者や地域の行政も巻き込みながら、少しずつですが、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノが再び現代に息を吹き返すようになりました。

 

Famiglia Orro エントラ・イン・ファミリアメンバープレート

エントラ・イン・ファミリアのメンバープレート

ファミリアオロのプロジェクト「エントラ・イン・ファミリア」について

その一つに「エントラ・イン・ファミリア」というプロジェクトがあります。このプロジェクトは、ファミリア・オロが率先し、リーダとなってヴェルナッチャ・ディ・オリスターノを絶滅の危機から救い、存続させるという目的で立ち上げられました。

直訳すると、「ファミリーの一員になろうという意味で、このプロジェクトに参加する誰もがヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのために、それぞれができることでその保護に小さな貢献をしていこうという働きかけです。ここ数年、Taru Labでも特に注目しているプロジェクトでもあります。


Taru LAbのオーナーマノロの出身地のワイン、私たち自身も大好きなサルデーニャ島の希少なヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワイン!

それを丁寧に作り続ける、ファミリア・オロの素晴らしい働きかけとコンセプトに感銘を受け、何か私たちのもできることはないだろうかと、 Taru Labでも2019年に日本からは初めて、エントラ・イン・ファミリアの正式メンバーに入れてもらいました。

 

famiglia Orro エントライン・ファミリアのメンバー登録1

famiglia Orro エントライン・ファミリアのメンバー登録2

エントラ・イン・ファミリアのメンバーの登録

「エントラ・イン・ファミリア」を通したTaru Labの役目

私たちが役目は、日本でもこの希少なヴェルナッチャ・ディ・オリスターノについて、皆さんに少しでも知っていただき、興味を持っていただくということだと思っています。

このヴェルナッチャ・ディ・オリスターノという長い伝統と歴史のある魅力的なブドウとワイン、サルデーニャ島の伝統と文化の残る素晴らしい土地への私たちの思いも込めて、良い形で皆さんにご紹介できないかと、日本でのこのエントラ・イン・ファミリアプロジェクトアイディアを現在いろいろと構想しています。

とは言っても、ここ1年以上はコロナ禍に見舞われ、身動きのできない状況が続き、思ったように計画が進んでないのが残念なのですが、まずはできることからやっていきたいと思います。

 

ということで。

Taru Labでやっている、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのワインへの小さな取り組みについて、少し触れてみようと思います。

 

Famiglia Orro Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ全ラインナップ

ファミリア・オロのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの全ラインナップ

ファミリア・オロのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのテースティングセット

まずは飲んでくれる人がいるということが、ワイン生産者にとっては何よりも大切なことだと思っています。

Taru Labではファミリア・オロのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインを各種日本に輸入し、 みなさんに紹介させていただいています。

ファミリア・オロには同じヴェルナッチャ・ディ・オリスターノグレープを使った色々な製法の違うヴィンテージのワインがありますが、現在Taru Labでは常時10種ほどのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインのラインナップを揃えています。

 

実店舗のある小樽のTaru Lab WineShop併設のワインカフェではヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワイン5種の飲み比べセットもご用意しています。

 

Famiglia Orro Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・テースティングセット

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ テースティングセット

 

実はお店で使っているこの木製のテースティングセット、日本のみなさんに楽しんでもらえたらとファミリア・オロがわざわざ手作りしてくれたものです!

サルデーニャ島のお祭りで使うようなシンプルなグラスを用い、木製のパドル(ホルダー)にはワインの名前が焼印で示されています。

 

ワイン全5種に加え、他にもその時々のヴィンテージ違いなども体験できる、ものすごくレアな試飲セットをワイナリー特性のオリジナルのテースティングパドルで!

こんな色々なベルナッチャワイン を試飲できるのは日本ではここだけなのではと思います(笑)。

小樽にいらっしゃる機会に、ぜひ一度この美味しさを体験して見てくださいね!

 

この珍しいヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインについては新聞でもご紹介していただきました。

 

 

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ北海道新聞掲載

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノの新聞記事

今回はちょっと専門的な話にもなりましたが、サルデーニャの個性的なワイン、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノとその背景に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

またの機会に、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノのワインの飲み方や、フードペアリング、サルデーニャ島のヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ・エコミュージアムなどについても触れてみたいと思います。

お楽しみに!

 

梅雨や暑い季節となりますが、どうぞみなさまご自愛ください。

では今日はこの辺で。

 

ファミリア・オロの情報や

ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノワインのラインナップは

こちらをご覧ください。

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Letters from the Cellar #8

 

Valle del Tirso (River Tirso Valley), Sardinia: a land that for over three thousand years has been home to an ancient grape: Vernaccia di Oristano. The Romans named it “Vernaculum”, meaning “local wine”.

One of the key peculiarities is the rare winemaking technique used to produce it, resulting in its unique aroma characteristics. Traditionally the free-run juice is poured into small partly unfilled barrels. The action of indigenous yeasts, the Saccharomyces Cerevisiae Flor, is responsible for the unique profile of this wine. The Flor yeast forms a layer on the wine’s surface and, feeding of the alcohol, casts its magic. It generates a complex aroma, hardly mistaken and so representative of a land, its history and tradition, characterizing this gem of world oenology.

A wine that for a number of reasons is yet to achieve the bright spot that it deserves in local and international markets, despite its quality and uniqueness.
Unfavorable circumstances, including globalization of markets and change in consumers’ taste, along with poor communication on its unique qualities and history, have resulted over the years in a strong decrease of the vineyard area planted with Vernaccia di Oristano. It has been risking extinction, almost denying future generations the possibility of getting to know and treasure it.

Only in recent years it has slowly been rediscovered and valued by a very small number of producers. One of them, that has certainly played a key role and has never stopped believing in its potential, is Famiglia Orro. Through a network and a number of initiatives involving other producers, local government and the broader community in the area, Davide Orro and its family are helping drive the return to prominence of Vernaccia di Oristano. It is still a long way, though!

One of the most noteworthy activities led by Famiglia Orro with the aim to keep Vernaccia di Oristano alive and away from extinction is named “Entra in Famiglia”, loosely translated as “Join the Family”. Anyone can join and give their small contribution with the aim to the safeguard, protect and promote Vernaccia di Oristano.
At Taru Lab we did our bit and joined this wonderful initiative of Famiglia Orro in 2019, with the aim to help Vernaccia di Oristano’s promotion in Japan.
With a bit of time at hand over the last few months, due to this seemingly endless pandemic, we have put our thinking hat on and have planned different ways to broaden Vernaccia di Oristano’s Family in Japan, through our passion for this grape and the land in which is grown. More to news to come in the upcoming months.

Flor yeast my love...

Yours sincerely,

Taru Lab

 

Letter #07 職人気質の村、ドルガーリ

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こんにちは。

イタリア人と日本人の夫婦で、小樽で小さなクラフトワインショップを営んでいます。 

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今年もあっという間に6月ですね。

そろそろ梅雨に突入。ジメジメしたこの季節は、とくにサルデーニャ島のカラッとした太陽や青い海が恋しくなってきます。

サルデーニャ島の美しい風景を思い浮かべていたら、サルデーニャの東側に位置する、ドルガーリ村を思い出し、今日はこの村でのエピソードをお伝えしたいと思いたちました。

ドルガーリ村の様子

ドルガーリ村の様子

ドルガーリ村は、恵まれた美しい自然環境に囲まれているだけでなく、カンノナウワインやオリーブオイルの産地でも有名で、美味しいチーズや肉の加工品もあり、たくさんの工芸家やアーティストも住んでいて、村全体がアルチザン=職人気質に溢れている、サルデーニャの中でもとても魅力的な地域です。

美しい自然に囲まれたドルガーリ

美しい自然に囲まれたドルガーリ

このドルガーリ村は樽ラボの二人が10年以上前に旅行で訪ねて以来、第二の故郷のように心から親しみを感じている場所なのですが、最近ではこの村の中心的存在でもある二つの協同組合、オレアレア・ドルガレーゼ(オリーブ協同組合)とカンティーナ・ドルガーリ(ワイン協同組合)とのコラボレーションも実現し、ますます深い結びつきが生まれています。

 

オレアレア・ドルガレーゼは、小さなオリーブ生産者たちが集まって作ったオリーブオイルの協同組合で、丁寧に育てられたこの土地の土着品種オリーブ、ボザナ種から香り高いフレッシュな最高品質のエクストラバージンオリーブオイルを作っています。

オレアレア・ドルガレーゼ オリーブ

オレアレア・ドルガレーゼのオリーブの実

カンティーナ・ドルガーリはサルデーニャワイン産業でも重要なワイナリーとして知られている、古くにぶどうの生産者たちが共同で立ち上げたワイン協同組合で、ここではカンノナウの土地とも呼ばれるドルガーリの最高品質のカンノナウグレープから素晴らしいワインを製造しています。

キャンティーナ・ドルガレーゼのワイナリー

キャンティーナ・ドルガレーゼのワイナリーの様子

でも、このドルガーリ村の素晴らしさは、オリーブオイルやカンノナウワインだけではなく、フレンドリーな人々と彼らの温かいおもてなしの心、地元の美味しい食材やそこから生まれる味わい深いドルガーリ産のハムやチーズ、素晴らしい工芸品、息を呑むような美しい風景の中にある山々や青い海などなど、、、数え切れない素敵なもので溢れています。

私たちにとって、ドルガーリ村はサルデーニャ島滞在中は必ず訪れる場所ですが、ここでは親しい友人と美味しいワインを飲みながらいつまでも続く食事会の楽しい時間はもちろん、訪れるたびにこの地の新しい発見があり、嬉しい驚きが待っています。

ここで出会った友人たちが、私たちの滞在をいつも貴重でかけがえのない時間にしてくれていることに間違いはないのですが、そのたくさんの友人の中でも、カンティーナ・ドルガーリのスタッフでソムリエでもあるドナテッラとその家族、B&Bを経営するドルガーリの伝説的存在でもあるジエットと彼の家族、陶芸家のロレンツォの存在なくしては、この思い出深いドルガーリの滞在はありえなかったと思います。
今回はそのドリガーリの友人たちを紹介したいと思います。

 

この友人たちの一人一人がどうやってTaru Labと繋がって、私たちがドルガーリとの深い絆を築き上げたのかは長い話なので割愛しますが、カンティーナ・ドルガーリで出会ったドナテッラが、日本へのサルデーニャワイン輸入のアイディアやきっかけを与えてくれ、そこからTaru Labが誕生したことはまぎれもない事実です。

ドナテッラ

カンティーナ・ドルガーリの顔とも言えるドナテッラ

この小さなインスピレーションを現実のものにするのには数年の歳月がかかり、その間に私たちは何度もサルデーニャを訪れました。今ではカンティーナ・ドルガーリと一緒にコラボレーションができることとなり、ドナテッラの信念と後押しのおかげで、カンティーナ・ドルガーリのサルデーニャを代表するトップ2の素晴らしいワインHortos (オルトス)と D53を日本に紹介できる事になったのは夢のようでもありとても嬉しく感慨深く感じています。

カンティーナ・ドルガーリD53

カンティーナの代表作D53

カンティーナでのワインテースティング

カンティーナでのワインテースティング

ドナテッラ家族とも仲の良いジエット。ジエットはニックネームでイタリア語で小さなおじさんという意味で本名はアントニオ。彼は村のレジェンド的存在で、楽しくって豪快な(笑)、親切で正義感に溢れた性格で、村の誰もが知っている有名人でもあり、いつもたくさんの友達に囲まれている人気者です。ジエットはドルガーリのことならなんでも知っていているといった風で、サルデーニャのことや、ドルガーリ地方の歴史や文化とその多様性など、私たちにもいろいろなことを教えてくれます。
普段の生活の中では、周りにある美しいものや自然が当たり前に感じてしまい、感謝の気持ちもつい忘れがちですが、例えば、山陰に隠れている小さなビーチの存在だったり、すごく美しい夕日の見える絶景ポイントだったり、もちろん食いしん坊の彼らしく地元の美味しいものやレストランのことだったり。ジエットのおかげで、私たちもサルデーニャに存在する小さな宝物に気づかされることが沢山あります。

ドルガーリの風景

ドルガーリの風景

ジエットとの初めての出会いは、忘れもしない私たちがカンティーナ・ドルガーリでワインの試飲をしている時でした。そこにたまたま立ち寄ったジエットが、昼休みにうちにアペリティフに来ない?と誘ってくれたのがきっかけで、この時以来すっかり意気投合し、その後も長く深い付き合いが続いています。

ジエットとマノロ

ジエットとマノロ

そして、ここドルガーリでの私たちの定宿は彼の経営するB&B。ここもドルガーリでは絶対に外せない場所になっていて、ここではジエットのおもてなしのすべてが素晴らしさが体験できます。詳細は話し始めたらキリがないのでまた次回にしますが一部だけ(笑)。

ジエットの宿の窓から見える風景

ジエットの宿の窓から見える風景

まずは宿の朝食が本当に美味しく、ドルガーリがキュッと詰まったような素晴らしさです!毎朝出来立てのまだ温かいリコッターチーズ、それにドルガーリの蜂蜜。出焼きたての地元のパンやお菓子に手作りのジャム、とれたてのフルーツやヤギのミルクのヨーグルト、ドルガーリのハムやチーズなどなど、、、(あ〜、今書いていてもよだれが、、、すみません。)

出来たてのリコッタチーズ

ジエットの朝食、出来たてのリコッタチーズ

朝食の一部

朝食の一部

そして夕方になるとジエットの小さなカンティーナで彼の手作りのカンノナウワインと地元のチーズやサラミなどが振舞われ、楽しく話をしながらアペリティフが始まるのですが、彼のワインと地元のサラミやチーズの美味しいこと!そこに面白い地元の人物が登場したりと、ここではとにかく忘れることのできない楽しい時間が約束されているのです。

ジエットのアペリティフ

ジエットのアペリティフ

ジエットのカンノナウワイン

ジエットの手作りのカンノナウワインで乾杯

おつまみを用意するジエット

アペリティフを用意するジエット

そしてこの村で、忘れちゃいけない大切な存在の一人がロレンツォです。

彼はいつも静かで控えめで、みんなの中で優しく微笑んでいるのが印象的です。そんな物静かな彼は実は陶芸の巨匠で、いつも工房にこもってたくさんの素晴らしい作品を生み出しています。私たちも彼の作品が大好きで、工房とお店を訪ねるのをいつも楽しみにしているのですが、彼の陶芸への情熱と技術は計り知れないものがあり、いつも忙しく仕事をしながら、新しい陶芸の技術を磨いています。話を聞くと彼の家族は陶芸家やナイフ職人がいっぱいいる、職人気質のファミリーだということ。ロレンツォも芸術家ぶるところは全くなく、コツコツと工房にこもって陶芸を作ることに没頭するのが何よりの生きがいのようです。

ロレンツォと一緒に

ロレンツォの工房で

ロレンツォのユニークな作品たち

こんな風にいたるところに、それぞれにこだわりを持った素敵な人たちが住んでいるドルガーリは、人もワインもオリーブオイルも、どれを取っても職人気質なのではと感じます。

この村の歴史と伝統のあるカンノナウワインやオリーブオイルのこともいつかまたお話ししますね。

 

緊急事態宣言などもまだ続きそうですが、引き続き気をつけてお過ごし下さい。

 

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Letters from the Cellar #7


Dorgali, land of artisans. We couldn’t agree more. It’s a place very close to our heart as we have felt at home since we visited it for the first time over 10 years ago.

It has been a long story of friendship that only recently culminated with two important collaborations for Taru Lab: one with Olearia Dorgalese, the local cooperative which produces an excellent extra virgin olive oil, and Cantina Sociale di Dorgali, one of Sardinia’s leading hubs for wine production in the land of Cannonau.

But…there is so much more to Dorgali: its people, its hospitality, its culture, its stunning landscape and gifted geographic location, its crafts and its outstanding local produce. Dorgali is one of the unmissable destination during our trips back home. Great days made of rivers of wine, endless dinners with friends and the constant discovery of an area than never fails to surprise us.

The list of friends we have to thank for making our experience so precious is quite long, but surely include Donatella from Cantina Sociale di Dorgali and her family, the legendary Zietto, with his accommodation and epic aperitifs and breakfasts, and the master of crafts Lorenzo.

It would take a while to explain how they all have had part in shaping Taru Lab and its strong ties to Dorgali. Let’s try being brief…

Donatella was the person who, without any doubt, inpired the first idea of setting up our import business in Japan. It took few years to put all bits and pieces together and numerous trips back to Sardinia, but we are thrilled to be working with Cantina Sociale di Dorgali and presenting their two top wines, Hortos and D53, to Japan.Donatella never stopped believing in the potential of this collaboration. Neither did we. Thank you, Donatella! The tale of Cannonau and the Cantina is for another time, though...

Zietto, his nickname meaning “Little Uncle”, as Antonio is known around the village, has an impressive knowledge of Dorgali and its surroundings, its history and culture. Zietto is one of those people who makes you realize that sometimes we take everything that surround us for granted, instead of admiring what nature gifted us with. Thanks to Zietto we got to know hidden gems of Sardinia, such as small beaches nested against mountain backdrop, panorama points to enjoy stunning sunsets, and of course, as lovers of delicious food as we are, great places to eat local specialties. Since our first meeting, which ended up with Zietto inviting us at his place shortly after getting to know us, a great friendship was born. His Bed and Breakfast “Da Zietto” is an unmissable stop while we are in Sardinia. His breakfasts with local produce (Fresh Ricotta!), and aperitives with his homemade Cannonau are unforgettable experiences.

And how about Lorenzo, the always smiling master of ceramics? His talent, passion and constant research to improve are second only to his solar and cheerful character. It is a true pleasure seeing him in action while molding his crafts.

Ok, maybe we are losing a bit of focus here and getting carried away by memories. More stories about Dorgali will certainly follow. Stay tuned!

Yours sincerely,